2025.08.25 姿勢

【90歳からでもOK】高齢者が筋肉をつける方法|無理なく続く筋トレと生活習慣

「最近、歩くとすぐに疲れる」
「ちょっとした段差でもつまずきやすくなった」
「姿勢が前かがみになってきた」

そんな変化を感じていませんか?

年齢を重ねると、誰もが筋力の低下を実感します。
「このままでは歩けなくなってしまうのでは?」と不安を抱える方も多いでしょう。

でも安心してください。
筋肉は何歳からでも鍛え直すことができます
90歳からでも筋肉をつけられることが、医学的にも証明されています。

この記事では、

  • ・高齢者でも筋肉がつく理由
  • ・筋肉をつけるメリット
  • ・自宅で簡単にできる筋トレ方法
  • ・食事や生活習慣の工夫
  • ・注意点と安全な始め方

を分かりやすく解説します。
記事を読んで、今からでもできる自分に合う方法を見つけてくださいね。

90歳からでも筋肉は鍛えられる!

「もう歳だから筋肉はつかない」と思っていませんか?

実はこれは誤解です。

筋肉は何歳になっても鍛えれば成長することが分かっています。

東京大学の研究では、90歳の高齢者でも筋力トレーニングを行えば筋肉が増えることが実証されています。
加齢により筋肉量は減少しますが、筋繊維そのものは生涯を通じて刺激に反応する力を持っています

つまり「鍛えれば増える」という原則は若い人と同じなのです。

高齢者が筋肉をつけるメリット

高齢者が筋肉をつけることには、以下のような大きなメリットがあります。

  • 1.転倒予防:下半身の筋肉がしっかりしていると、つまずきや転倒のリスクが減る
  • 2.姿勢改善:背筋や太ももを鍛えることで、猫背や前かがみが改善
  • 3.関節の負担軽減:膝や股関節の痛みが和らぎ、歩行がラクになる
  • 4.生活の自立度アップ:日常生活の「立つ・座る・歩く」がスムーズになり、介護予防につながる
  • 5.心身の健康維持:筋肉を使うことで血流や代謝も良くなり、気分も前向きになる

▶高齢者の姿勢改善については、以下の記事でもくわしくお話ししています。

【高齢者の姿勢(円背・猫背)改善に】簡単で続けられる対策法

前かがみ姿勢がラクに感じたら要注意!股関節のつまりと歩きづらさの関係

高齢者が筋肉をつける方法【自宅でできる筋トレ5選】

まずは、高齢者でもできる筋トレ法からご紹介します。

自宅で気軽にできるものを厳選しました。

安全におこなうために、以下の点にご注意ください。

  • ・無理のない回数から始める
  • ・呼吸を止めずに「息を吐きながら動作」
  • ・痛みがあるときは中止する
  • ・毎日少しずつでOK

▶足や股関節に痛みがあって運動が難しいと感じるかたの運動方法については、以下の記事でもご紹介しています。

「足が痛くてもできるやさしい運動」で歩けなくなる悪循環を断つ!

 

① いすスクワット(太もも・お尻を鍛える)

やり方:

1.イスに浅く腰掛ける
2.両足を肩幅に開く
3.手はイスの座面や膝に軽く添えてOK
4.息を吐きながら立ち上がる
5.息を吸いながらゆっくり腰を下ろす

ポイント:

・反動を使わず、ゆっくり動く
・膝がつま先より前に出ないよう注意
・立ち上がるのが難しい場合は「半分立ち上がる」だけでも効果あり

回数の目安:
5〜10回 × 1〜2セット(週3〜4回)

② かかと上げ(カーフレイズ)

やり方:

1.イスや壁に手を添えて安定させる
2.かかとを上げてつま先立ちになる
3.ゆっくりかかとを下ろす

ポイント:

・ふくらはぎを意識して動かす
・バランスが不安な場合は両手で支えてOK
・動作は「ゆっくり」が基本

回数の目安:

 10〜15回 × 2セット(毎日でもOK)

③ 太もも上げ(ニーリフト)

やり方:

1.イスに浅く腰掛ける
2.片足をゆっくり持ち上げる(太ももを床と水平まで上げなくてもOK)
3.下ろして反対側も同じように行う

ポイント:

・背筋を伸ばして姿勢を正す
・股関節を無理に上げすぎない
・痛みがある場合は低い高さで行う

回数の目安:

 左右各5〜10回 × 1〜2セット

④ 壁腕立て(ウォールプッシュアップ)

やり方:

1.壁に向かって立ち、肩の高さで両手をつく
2.ゆっくり肘を曲げて体を壁に近づける
3.息を吐きながら元の位置に戻る

ポイント:

・腰を反らさず、体はまっすぐ保つ
・手の位置は肩幅より少し広めがやりやすい
・動作はゆっくりコントロールする

回数の目安:

 5〜10回 × 1〜2セット

⑤ つま先歩き・かかと歩き

やり方:

【つま先歩き】両足ともにかかとを上げて、つま先だけを軸にして歩く

【かかと歩き】両足ともにつま先を浮かせ、かかとだけを軸にして歩く

ポイント:

・廊下や壁際など、支えのある場所で行う
・ふらつく場合はイスや手すりを使う
・ゆっくりでOK

回数の目安:

つま先歩きとかかと歩きを、各10歩ずつ(毎日)

筋トレ以外に高齢者が筋肉をつける方法【生活習慣】

筋トレ以外で高齢者が筋肉をつけるには、生活習慣の見直しも大切です。

以下の3つの視点から、解説します。

  1. 1.食事(栄養面)
  2. 2.睡眠と休養
  3. 3.日常で動く習慣

1.食事(栄養面)

筋肉はタンパク質から作られます。
魚・肉・卵・豆腐・納豆などを毎食に少しずつ取るように意識しましょう。

食欲が落ちている人はプロテインや牛乳で補助するのもよいでしょう。

その他、筋肉をつくるのに重要な栄養素は骨を作るのに必要なビタミンDとカルシウム
筋肉と骨はセットだからです。

骨が弱ると転倒リスクが上がります

きのこ類・魚・乳製品・小魚がおすすめです。

2.睡眠と休養

筋肉は運動している最中に成長するのではなく、休んでいるときに修復・強化されることで育ちます。

とくに睡眠中には成長ホルモンが分泌され、筋肉や骨の回復を助けてくれます

高齢になると「夜中に目が覚めてしまう」「長時間眠れない」といった悩みを持つ方も多いので、無理に長く眠ろうとせず、昼寝や横になって体を休めるだけでもOKです

また、眠る前はテレビやスマホを控えて、ぬるめのお風呂や軽いストレッチで体をリラックスさせると、より深い眠りにつながります。

3.日常で動く習慣

日常の、小さな積み重ねが「筋肉貯金」になります。

たとえば、以下のような習慣を意識して取り入れてみましょう。

  • ・エレベーターより階段を使う
  • ・バス停1つ分歩く
  • ・買い物のついでに散歩する

高齢者が筋肉をつけるときの注意点

持病がある場合は医師に相談する

 

高血圧・糖尿病・心臓病・関節の疾患などをお持ちの方は、自己判断で運動を始めると体に負担をかけてしまう可能性があります。

まずはかかりつけ医に相談し、自分に合った運動強度や注意点を確認してから取り組むと安心です。

とくに股関節や膝に痛みがある場合は、動作を工夫したり器具を使ったりすることで安全に続けられます。

▶変形性股関節症のかたの運動法は以下の記事でくわしくお話ししています。

貧乏ゆすりが変形性股関節症や腰痛のリハビリによい理由と簡単なやり方を解説

【医学的にも注目】貧乏ゆすり(ジグリング)7つの効果|変形性股関節症の改善からストレス解消まで

【変形性股関節症のかたへ贈る実用的プレゼント】痛みに寄り添うおすすめグッズ

激しい運動は避け、少しずつ強度を上げる

 

若いころのように「一気に頑張ろう」とすると、筋肉や関節を痛める原因になります。

大切なのは「少し楽にできる」くらいの運動から始めて、徐々に回数や時間を増やすことです。

たとえばスクワットなら「立ち上がるだけ」「半分腰を浮かせるだけ」でも効果があります。

無理をせず、ゆっくり負荷を上げていくことが安全に筋肉をつけるコツです。

▶高齢のかたでもラクに運動できるグッズについては以下の記事で詳しくご紹介しています。

高齢者の室内運動に「あしふみ健康器具」おすすめ5選 プレゼントにも!

70代80代以上の男性・女性に足踏み健康グッズのプレゼントがおすすめ!

継続こそ最重要と考える

筋肉は1日でつくものではなく、コツコツ積み重ねることで少しずつ変化が出てくるもの。

週に数回でもよいので、習慣にすることが大切です。

テレビを見ながら、読書をしながら運動する「ながら運動」など、日常の中に運動を組み込むと長続きしやすいでしょう。

また、やる気が出ない日や体調が優れない日は、無理せず休んでも問題ありません。

休養も筋肉づくりの一部と考えて、細く長く続けることが将来の健康につながります。

高齢者がラクに楽しく続けられる「あしふみ健幸ライフ」

高齢のかたの筋トレで大切なのは、無理なく、安全に、そして毎日続けられる方法を取り入れること。

それはわかっていても、

「運動を習慣にするのは大変…」「膝や股関節が痛くて思うように動けない…」

などの悩みを抱える方も少なくありません。

そこでおすすめしたいのが、座ったまま足踏み運動ができる「あしふみ健幸ライフ」です。

高齢のかたの「運動が続けられない」お悩みにとことん寄り添い開発しました。

  • テレビを見ながら、読書をしながら「ながら運動」できる
  • 最小限の力で踏み込めるのでラクに下半身全体を鍛えられる

これらの理由から、運動の習慣化が楽しくなります。

「自分の足でいつまでも元気に歩きたい」「姿勢を良くしたい」「転倒を予防したい」
そんな願いを叶える第一歩として、ぜひ「あしふみ健幸ライフ」を日常に取り入れてみてください。

▶関連記事:

高齢者に運動してもらうには?1日10分からできる習慣化のコツ

【高齢者の運動しない理由ランキング】無理せず始める小さな第一歩とは?

【高齢者の閉じこもり対策】ご家族ができる効果的な3つのサポート

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