「最近、歩くのが遅くなった気がする」
「立ち上がる時に力が入りにくい」
「家で過ごす時間が増えて運動不足が心配」
そんな不安を感じている高齢者の方やご家族もいるのではないでしょうか。
座りすぎで足が弱る原因のひとつに、足の筋肉を使う時間の減少があります。
とくに高齢者は外出機会が減ることで座る時間が長い傾向にあり、知らないうちに歩く力の低下につながることもあります。
とはいえ、無理に激しい運動を始める必要はありません。
大切なのは、今の体でもできる運動を無理なく続けることです。
この記事では、座りすぎで足が弱る原因や、自宅で取り組みやすい対策について解説します。

まず、高齢になると座ったままの時間が増えてしまうおもな理由を3つご紹介します。
仕事をしていた頃は、通勤や買い物、職場内の移動など、日常生活の中で自然に体を動かしていました。
しかし退職後は毎日の予定が少なくなり、自宅で過ごす時間が長くなりがちです。
その結果、気づかないうちに座っている時間が増えてしまうことがあります。
高齢になると、友人と会う機会や趣味の活動が減る方もいます。
また、外出の準備が負担に感じられるようになり、自宅で過ごすことが増えるケースもあります。
すると歩く機会そのものが減り、体を動かす習慣も遠のきやすくなります。
「転びたくない」
「歩くと疲れる」
「外でつまずいたら怖い」
このような不安から、外出や運動を控える方も少なくありません。
しかし動かない時間が増えると、さらに足腰を使う機会が減ってしまいます。
その結果、歩くことがおっくうになる悪循環につながることがあります。
※あわせて読みたい

高齢者の足が弱る背景には、単に座る時間が長いだけでなく、加齢や生活習慣の変化も関係しています。
ここでは、足腰の衰えにつながりやすい3つの原因をご紹介します。
歩く・立つ・階段を上るといった動作では、太ももやお尻、ふくらはぎの筋肉が使われています。
しかし座っている時間が長いと、これらの筋肉を動かす機会が減ってしまいます。
筋肉は使わない状態が続くと、少しずつ衰えやすくなります。
とくに高齢者は加齢による筋肉量の減少も重なるため、足を使う時間が少ない生活が続くと、立ち上がりや歩行に必要な筋力が低下しやすくなります。
足の筋肉、とくにふくらはぎには、血液を心臓へ送り返すポンプのような役割があります。
長時間座ったままでいると、その機能が働きにくくなります。
すると足の重だるさや冷えを感じやすくなり、「動くのがおっくう」と感じる方もいます。
活動量が減ると足を動かす機会も少なくなります。
その状態が続くと、足腰を支える筋力の低下につながることがあります。
歩くときは筋肉だけでなく、体の重心を保つバランス感覚も使っています。
しかし座っている時間が長いと、こうした感覚を使う機会も少なくなります。
バランス感覚が低下すると、とっさに踏ん張ることが難しくなり、つまずきや転倒のリスクが高まります。
転ぶことへの不安から外出を控えるようになると、さらに活動量が減り、足腰が弱りやすくなる悪循環につながります。
足腰の衰えは、ある日突然起こるものではありません。
最初は小さな変化として現れ、気づかないうちに日常生活へ影響を及ぼすことがあります。
ここでは、足が弱ることで起こりやすい変化を以下の順にご紹介します。
✔歩幅が小さくなる
✔歩く速度が遅くなる
✔立ち上がりに時間がかかる
✔つまずきやすくなる
✔外出がおっくうになる
足の筋力が低下すると、以前のように大きく足を前へ出しにくくなります。
そのため、一歩一歩の歩幅が小さくなり、移動に時間がかかるようになります。
「昔より歩き方がちょこちょこしてきた」と感じる場合は、足腰の衰えが関係しているかもしれません。
※高齢者のよちよち歩き・よたよた歩きについて、気になる方は以下の記事もあわせてご覧ください。
歩幅が小さくなると、自然と歩く速度も遅くなります。
横断歩道を渡りきる前に信号が変わりそうになったり、家族や友人についていくのが大変になったりすることもあるでしょう。
歩く速度の低下は、足腰の状態を知るひとつの目安になります。
※歩行速度の低下については、以下の記事でも詳しく解説しています。
椅子やソファから立ち上がる際に、「よいしょ」と勢いをつけることが増えたと感じる方もいるかもしれません。
立ち上がる動作では、太ももやお尻の筋肉が使われています。
足の筋力が低下すると、立ち上がるまでに時間がかかったり、手をついて体を支えたりする場面が増えます。
足が十分に上がらなくなると、少しの段差や敷居でもつまずきやすくなります。
また、筋力だけでなくバランス感覚の低下も関係しています。
転倒は骨折や寝たきりのきっかけになることもあるため、早めに足を動かす習慣を意識することが大切です。
※あわせて読みたい
「歩くと疲れる」
「転んだら怖い」
「長い距離を歩く自信がない」
こうした不安から、外出の回数が少なくなる傾向があります。
外出が減ると歩く機会も減り、さらに足腰が弱りやすくなります。
その結果、自宅で過ごす時間が増え、閉じこもりのきっかけになることもあるのです。
※高齢者の閉じこもりについては、以下の記事でより詳しくお話ししています。
無理に立って運動しなくても大丈夫です。
まずは以下のような運動で、座ったまま足を動かすことから始めてみましょう。
①足踏み運動
②かかと・つま先上げ運動
③膝伸ばし運動
④イスを使ったスロースクワット
イスに座ったまま、その場で足踏みを行う運動です。
足腰への負担が少なく、運動が苦手な方でも始めやすいのが特徴です。

座ったままでも十分取り組めますが、体力に余裕のある方は立った状態で行っても構いません。

やり方
回数
ふくらはぎやすねの筋肉を動かす運動です。座ったままでも取り組みやすく、足先の運動不足対策にも役立ちます。

やり方
回数
太ももの前側の筋肉を鍛える運動です。歩行や立ち上がりを支える筋肉を動かせます。

やり方
回数

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