すべり症は「動くと悪化しそう」と感じてしまい、なかなか運動に踏み出せない方も少なくありません。
しかし、正しい方法で軽く体を動かすことは、痛みの予防や改善にとって大切な要素です。
この記事では、すべり症の方が避けるべき動作と、安心して取り組める運動をわかりやすくご紹介します。
ご自身の状態に合った、安全な運動習慣づくりにお役立てください。

すべり症(腰椎すべり症)とは、腰の骨(腰椎)が本来の位置から前方または後方にずれてしまう状態をいいます。
腰椎は、積み木のようにいくつも重なって背骨を支えていますが、
加齢や筋力低下、椎間板の変性によって支えが弱くなると、骨が少しずつずれていきます。

この「ずれ」が神経を圧迫し、痛みやしびれが生じるのがすべり症の特徴です。
※ご高齢の方のすべり症対策について、以下の記事でも詳しくお話ししています。

すべり症が悪化するのが心配で、運動できないという方も多いかと思います。
でも実は、回復には適度な運動が効果的です。
大切なのは、正しい動かし方を選ぶこと。
腰を強く曲げたり反らしたりしなければ、運動による悪化を過度に心配しなくても大丈夫です。
ここではすべり症の回復に、運動が必要な理由についてお話します。
すべり症では腰椎が不安定になるため、
周りの筋肉(腹筋・背筋・お尻の筋肉など)の支えが必要です。
しかし痛みを恐れて動かないままでいると、
筋肉が衰えます。
その結果、骨のずれを支えられなくなり、痛みが悪化しやすくなります。
神経への刺激の改善には、血流促進が欠かせません。
腰まわりの筋肉が硬くなると血流が滞り、神経が圧迫されやすくなるからです。
運動によって血流がよくなると筋肉のこわばりがほぐれ、神経の圧迫も和らぎやすくなります。

運動は有効ですが、一方、すべり症を悪化させやすい動きもあります。
ここでは、すべり症の人が避けるべき動作について、詳しくお話しします。
床の物を拾う・靴下を履くなどの姿勢。
腰椎が前方にすべりやすくなります。
腰に急激な負担がかかると、症状の悪化につながります。
衝撃が腰にダイレクトに伝わり、神経刺激が強くなります。
腹筋は腰が丸まりやすい動作のため、すべり症には不向きです。
背骨を反らしたりひねったりすると、神経根を刺激する可能性があります。
では反対に、すべり症の方が安全に行えるのは、どのような運動でしょうか?
ポイントは「腰を丸めず・反らしすぎず・ゆっくり動かす」こと。
小さな動きを続けることで血流改善と筋肉の活性化が期待できます。
上記を踏まえ、安全に行える運動を5つ厳選してご紹介します。

やり方
回数の目安
1日 10回 × 2〜3セット

やり方
回数の目安
1日 10回程度

やり方
回数の目安
1日 10〜15回

太もも裏のストレッチ
回数の目安
左右 各1〜2回

回数の目安
左右 各1〜2回

すべり症の方は、痛みがあるために運動が続けられないことも多々あるでしょう。
そんな時に向いているのが、上半身を動かさずに足を軽く上下させるだけで取り組める、やさしい足踏み運動です。
「あしふみ健幸ライフ」のような器具を使えば、腰をひねったり丸めたりする必要がありません。
体重が腰に乗らないため、痛みがある日でも無理なく続けられます。
特許取得済みの半円構造により、わずかな力でスムーズに足が動き、下半身をしっかり動かせる仕組みです。
股関節まわりやふくらはぎがほどよくほぐれ、長時間同じ姿勢で固まった下半身のこわばりがゆるみます。
その結果、血流が促され、しびれや腰の痛みの緩和が期待できます。
テレビを見ながら、読書をしながらでも取り入れられる「ながら運動」なので、運動習慣がつきにくいすべり症の方にとって、心強いサポートとなるでしょう。

すべり症は基本的に「軽い運動」が改善に役立つ疾患ですが、
症状によっては運動が逆効果になる場合もあります。
次のような状態があるときは、無理に運動を続けるよりも、
まず医療機関での診察を優先してください。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
足やお尻に広がるしびれが、運動によって急に悪化した場合は注意が必要です。
神経への圧迫が強まっている可能性があるため、すぐに運動を中止しましょう。
「立ち上がれない」「数歩しか歩けない」など、
日常動作が困難なほど痛みが強い場合は、神経の圧迫や炎症が進行しているサイン。
この状態で運動を続けると悪化する恐れがあります。
※歩けないときの歩き方や体の動かし方は、以下の記事で詳しくお話ししています。
尿が出にくい、漏れる、排便がうまくいかないなどの症状が出た場合は、
神経のトラブルが進んでいる可能性があり、緊急受診レベルです。
ただちに医療機関を受診しましょう。
ぎっくり腰のような鋭い痛みや、動くたびに激痛が走る「急性期」は、
無理に動かすと炎症が悪化することがあります。
痛みが落ち着くまでは安静を心がけましょう。

ここからは、日常生活でもできる痛み緩和のコツを4つお伝えします。
運動習慣とあわせて意識しましょう。
猫背は腰への負担を増やします。
骨盤を立てて座るだけで痛みが軽減することがあります。
関連記事:
長時間の座りっぱなしや同じ姿勢は、筋肉や関節が固まる原因になります。
30分に一度は立ち上がるなどして、軽く体を動かしましょう。
関連記事:
柔らかすぎる布団は腰だけが沈み、痛みが出やすくなります。
適度な硬さのあるマットレスを選び、仰向けなら膝下にクッション、横向きなら膝の間に枕を入れると腰の負担が軽減します。
すべり症は前かがみ姿勢がもっとも負担になりがち。
洗濯や料理の際は台を少し高めに調整したり、掃除には柄の長い道具を使うなど、かがまない工夫が効果的です。

すべり症は、やっていい動き・避けたい動きが明確にあります。
無理をせず、痛みの出ない範囲で軽く動かすことが改善の第一歩です。
とくに痛みが強い日は、立ったままの負荷がかかる運動よりも、
イスに座ってできる軽い運動のほうが腰への負担が少なく、安全に続けられます。
毎日ほんの少しでも体を動かし続けることが、痛みの予防と改善につながります。
自力での運動が難しい場合は、座ったまま自然に足を動かせる
あしふみ健幸ライフのようなサポート器具を取り入れるのも効果的です。

無理のないペースで、続けられる運動習慣を味方にしていきましょう。
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