「最近、もの忘れが増えた」
「集中できない時間が増えた」
そんな脳の衰えを感じ、不安になっていませんか?
年齢とともに脳の働きはゆるやかに変化しますが、認知症の予防は可能です。
生活習慣を見直し、運動を取り入れると、脳の老化はゆっくりにできます。
この記事では、脳の老化サインと予防のポイント、そして無理なく続けられる運動法を紹介します。
今日から始められる小さな運動習慣が、脳と体の若さを守る秘訣です。

まずは脳の老化サインをチェックしてみましょう。
☑️ 人の名前や約束を思い出すのに時間がかかる
☑️ 料理や買い物など、段取りを考えるのが面倒になる
☑️ 以前よりも感情の起伏が少なくなった
☑️ 新しいことを覚えるのが億劫に感じる
☑️ 趣味や人付き合いへの関心が薄れてきた
これらのうち、2つ以上あてはまる場合は、脳の処理スピードや記憶の整理機能が低下している兆しかもしれません。
加齢とともに、前頭葉や海馬といった記憶・判断を担う部分の働きがゆるやかに衰えます。
そうして、情報を「入れて→覚えて→思い出す」力が徐々に落ちていくのです。
でも心配はいりません。脳は年齢を問わず、刺激を与えれば再び活性化します。

ここでは、脳の老化がどのように進み、なぜ早めのケアが大切なのかを解説します。
脳の老化は、おもに「血流の低下」「神経細胞の減少」「情報伝達の鈍化」によって進みます。
とくに前頭葉(思考や判断)と海馬(記憶を司る部位)は年齢とともに萎縮しやすく、これが物忘れや集中力の低下につながります。
また、運動不足・睡眠不足・ストレスなども脳の疲労を蓄積させ、老化を加速させる原因に。
つまり「動かない」「考えない」「眠れない」生活こそが、脳にとって最も危険なのです。
「歳のせいだから仕方ない」とあきらめてしまうと、脳はどんどん使われなくなります。
身体と同じく、脳も使わないと衰えるのです。
脳への刺激が減ると、情報を処理する神経ネットワークが弱まります。
その結果、感情の起伏が乏しくなったり、意欲が低下したりします。
今のうちに少しでも刺激を与え、血流を促し、神経を活性化させる習慣を作ることが大切です。

認知症は、早期に気づけば回復も可能です。
認知症は突然発症するものではなく、その前段階として「軽度認知障害(MCI)」があります。
MCIの段階では、日常生活には支障がなくても、物忘れや判断ミスが増えるのが特徴。
研究によると、MCIの約半数が5年以内に認知症へ進行しますが、逆に生活習慣を整えることで回復するケースも確認されています。
MCIの段階では、脳の神経回路がまだ柔軟で、刺激や運動によって再び活性化する余地があります。
「もう遅い」と思わず、今こそ、脳のリハビリを始めるタイミングです。
睡眠・栄養・運動・社会的交流をバランスよく保つことが、脳の再活性化につながります。

運動は、以下の3つの理由から脳を活性化させるといわれています。
それぞれ、くわしく見ていきましょう。
近年の研究では、「運動を習慣化している人は認知症の発症リスクが約40%低い」と報告されています。
体を動かすことで全身の血流が促され、脳にも酸素と栄養が行き渡りやすくなります。
とくに、記憶をつかさどる海馬は血流量の影響を強く受ける部位であり、定期的な運動が海馬の萎縮を防ぐことが明らかになりました。
つまり「体を動かす=脳のエネルギー循環を保つ」ことなのです。
参照元:「Regular exercise reduces risk of dementia and Alzheimer’s disease」
運動によって分泌が促される「BDNF(脳由来神経栄養因子)」は、神経細胞の成長や修復を助ける脳の栄養素のようなものです。
とくに有酸素運動(ウォーキング・足踏みなど)によってBDNFの分泌が増え、記憶形成や学習能力の向上に役立ちます。
さらに、筋肉から放出されるホルモン「マイオカイン」も認知症予防に効果的。
マイオカインは脳の炎症を抑え、神経細胞の働きを保つ役割があり、筋肉を動かすことがそのまま脳の若返りにつながるのです。
運動は脳への直接的な刺激だけでなく、間接的にも認知症を防ぐ効果をもたらします。
糖尿病・高血圧・肥満といった生活習慣病は、血管を傷つけて脳への血流を悪化させる主要なリスク因子です。
定期的な運動はこれらを改善し、結果として「身体の健康=脳の健康」を守ることにつながります。
つまり、体を動かすことは単なる筋トレではなく、「脳の老化を食い止める総合ケア」なのです。
認知症予防のための運動というと、「激しい運動が必要なのでは?」と思われる方もいますが、実際はそうではありません。
大切なのは、無理なく続けられること。
ここでは、体と脳を同時に活性化させる以下4つの柱となる運動をご紹介します。
有酸素運動は、脳への血流と酸素供給を増やし、記憶を司る海馬を活性化させる効果があります。
東京大学や筑波大学の研究でも、「週3回・30分程度のウォーキング」で脳のたんぱく質(情報処理を担う領域)が増加したという結果が報告されています。
屋外に出られない場合は、室内で足踏み運動を行うだけでも効果的です。
ポイントは、リズム良く動かすこと。
リズム運動によってセロトニンが分泌され、気分の安定にもつながります。
関連記事:
あしふみ健幸ライフを使えば、イスに座ったままでも「ながら有酸素運動」が可能。
テレビを見ながら、無理なく脳と体を刺激できます。
「ながら運動」について、詳しくは以下の記事でもお話ししています。
筋肉を動かすことは、脳にとっても重要な刺激です。
とくにふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれ、下半身を鍛えることで脳への血流が促進されます。
たとえば以下のような簡単筋トレが効果的です。
椅子スクワット:イスに軽く腰かけた状態から、立ったり座ったりを10回×2セット。

足上げ運動:椅子に座って、片足ずつゆっくり持ち上げる(太もも・腹筋を刺激)。

かかと上げ・つま先上げ:ふくらはぎやすねを鍛えて、転倒防止にも役立ちます。

筋肉を使うと、「マイオカイン」というホルモンが分泌され、脳の炎症を抑え、記憶や思考力をサポートします。
つまり、足を動かすほど、脳も元気になるということです。
バランス感覚を鍛える運動は、転倒予防だけでなく、「前頭葉(判断力・計画力)」を活性化させます。
これは、姿勢制御や重心移動に脳の司令塔が関わっているためです。
おすすめは次のようなシンプルな動作です。
片足立ち:イスや壁に手を添えて、片足を5〜10秒キープ。
慣れてきたら、目を閉じてみるとよりバランス感覚が鍛えられます。

体幹ひねり:イスに座り、上半身を左右にゆっくり回す。
脇腹や背中の筋肉が刺激され、姿勢の安定と腰痛予防にも◎。

つま先タッチ運動:立った状態で背すじを伸ばし、右手で左足のつま先、次に左手で右足のつま先を交互にタッチ。
体幹のねじりとバランス維持を同時に使うため、脳の指令系と連動して集中力を高めます。

「コグニサイズ」とは、運動(Exercise)+認知課題(Cognition)を組み合わせた方法で、国立長寿医療研究センターが提唱しています。
たとえば、足踏みをしながら「3の倍数で手を叩く」「しりとりをする」といったシンプルな動作です。

この「ながら課題」をおこなうことで、
など、認知症で衰えやすい機能を幅広く刺激できます。
自宅でも、足踏み+脳トレの形で簡単に実践可能です。
「体を動かす」「考える」を同時に行うことが、最も効率的な脳のトレーニングなのです。
運動×認知トレーニングについては、以下の記事でもより詳しく解説しています。

認知症予防というと、テレビや雑誌でさまざまな情報が取り上げられていますが、実際には間違ったアプローチをしている人も少なくありません。
ここでは、多くの高齢者が抱きがちな3つの誤解を取り上げ、正しい考え方をお伝えします。
確かに、ウォーキングは有酸素運動として非常に優れた習慣です。
しかし、「歩くだけ」で認知症を防げるわけではありません。
脳を活性化させるには、「運動の質」が大切です。
ただ歩くだけでなく、「速歩き」「階段の上り下り」「リズムをつけて歩く」など、脳が少し考える動作を取り入れることで、海馬や前頭葉が刺激されます。
また、歩きながら計算したり、歌を口ずさんだりする「ながら運動」もおすすめです。
体と脳を同時に使うことで、記憶力や判断力を司る神経ネットワークを強化できます。
「筋トレやジョギングをしなきゃ意味がない」と思っていませんか?
実は、中等度の運動(息が少し上がる程度)でも十分に効果があります。
国立長寿医療研究センターや世界保健機関(WHO)の報告でも、1日20〜30分の軽い運動を週に数回行うだけで、認知症リスクが下がることが確認されています。
むしろ、激しい運動を無理に続けようとしてケガや疲労を招くと、ストレスホルモンが増加して脳に悪影響を与える場合もあります。
何より大切なのは「続けられる運動」を選ぶことです。
参照元:WHO「Risk reduction of cognitive decline and dementia: WHO guidelines」
「今さら始めても遅い」「もう手遅れかも」と感じている方も多いでしょう。しかし、これは大きな誤解です。
脳は何歳になっても新しい刺激を受けて変化・成長する力を持っています。
実際に、90代でもウォーキングや軽い筋トレを続けることで、脳の血流や神経活動が改善したという研究も報告されています。
運動を始めるのに「遅すぎる」はありません。
大切なのは、「これからの毎日をどう過ごすか」。
一歩踏み出すことで、脳も体も確実に応えてくれます。

認知症の予防には、無理なく続けられる日常の運動習慣が何より大切です。
でも、「外出が面倒」「ひとりでは続かない」という声も多いですよね。
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