「立とうと思っても足に力が入らない」
「家の中の移動だけで疲れる」
「ふらつきが増えて転びそうで不安…」
年齢とともに筋力やバランス力は衰え、立ち上がりや歩行に支障をきたしやすくなります。
そのまま放置すると転倒や骨折につながり、介護が必要になることも…
そこでおすすめなのが、安全に自宅で続けられる「座ってできる運動」です。
転倒の心配が少なく、筋力や柔軟性、呼吸の改善にもつながります。
この記事では、座ってできる運動が高齢者に必要な理由とメリット、具体的なエクササイズをご紹介します。
この記事を読み運動を実践すれば、「歩行や立ち上がりが前より楽になる」という変化を実感できるでしょう。
座ってできる運動は、高齢者が安全に筋力を維持し、転倒や介護を防ぐために欠かせません。
年齢を重ねると、特に太ももやおしりの筋肉が衰えやすくなります。
その結果、立ち上がる動作が難しくなり、日常生活に支障をきたすからです。
下半身の持久力が落ちると、家の中でトイレに行って戻るだけでも疲れやすくなります。
さらに体幹や感覚の低下によってふらつきが増え、転倒や骨折のリスクも…
だからこそ、無理なく続けられる「座ってできる運動」で筋肉とバランスを守ることが大切なのです。
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① 安全性が高い
イスに座ることで姿勢が安定し、ふらつきや転倒の心配が減少します。
② 呼吸が深くできる
座った姿勢は横隔膜が働きやすく、無理なく深い呼吸をしながら運動できます。
③大きく動ける自由度
立位や寝位に比べ、手足をさまざまな方向に動かしやすく、血流改善にも効果的です。
④継続しやすい
イスと少しの時間さえあれば実践できるため、毎日の習慣に取り入れて、継続しやすいといえるでしょう。
⑤関節にやさしい
ひざや腰への負担が小さく、痛みや不安を抱える方でも安全に取り組めます。
ここからは、目的別に座ったままできる運動をご紹介します。
【ひざ伸ばし運動】
やり方:
1.イスに深く腰かける
2.片足を前に伸ばし、ひざをまっすぐにする
3.ゆっくり元に戻す
4.反対の足も同様に行う
回数:左右10回ずつ、1〜2セット
ポイント:ひざを伸ばしたまま3秒キープ
【かかと上げ・つま先上げ】
やり方:
1.イスに座り、両足を床につける
2.かかとを持ち上げて元に戻す
3.つま先を持ち上げて元に戻す
回数:かかととつま先それぞれ10〜15回ずつ
ポイント:背筋を伸ばし、足首からしっかり動かす
【太もも上げ】
やり方:
イスに座り、片足の太ももをゆっくり持ち上げる
ゆっくり下ろす
反対の足も同様に行う
回数:左右10回ずつ
ポイント:腰を丸めず、姿勢を保ったまま行う
【骨盤前後運動】
やり方:
イスに浅く腰かける
骨盤を前に傾ける
次に後ろへ傾ける
これを繰り返す
回数:10回程度
ポイント:背中を反らしすぎず、ゆっくり小さな動きでOK
【左右重心移動】
やり方:
イスに座り、両足を床にしっかりつける
体を右に少し傾け、次に左へ傾ける
ゆっくり繰り返す
回数:左右10回ずつ
ポイント:足裏全体を床につけたまま行う
【片足交互浮かせ】
やり方:
イスに座り、片足を伸ばし数センチ持ち上げる
ゆっくり下ろす
反対の足も同様に行う
回数:左右5〜10回ずつ
ポイント:体幹を意識し、姿勢を崩さない
【足首回し】
やり方:
イスに座り、片足を前に伸ばす
足首を大きくゆっくり回す
内回し・外回しを両方行う
回数:左右5回ずつ
ポイント:痛みのない範囲で、できるだけ大きく回す
【太もも裏ストレッチ】
やり方:
イスに浅く座り、片足を前方に伸ばす
背筋を伸ばしたまま、上体を少し前に倒す
太ももの裏が伸びるのを感じる
回数:左右10〜15秒キープ
ポイント:背中を丸めず、呼吸を止めない
【胸を開くストレッチ】
やり方:
イスに座り、両手を腰にあてる
胸を軽く開いて姿勢を伸ばす
そのままキープ
回数:10〜15秒
ポイント:深く呼吸しながら行う
【背伸び運動】
やり方:
イスに座り、両手を上に伸ばして交差させる
背筋をすっと伸ばす
そのまま数秒キープ
回数:5〜10秒
ポイント:腰を反らしすぎず、自然に伸ばす
【タオルで腕の上げ下げ運動】
やり方:
イスに座り、タオルを持った両手を前から上に伸ばす
ゆっくり下ろす
繰り返す
回数:10回程度
ポイント:肩をすくめず、自然に動かす
【タオル腕引き運動】
やり方:
タオルを頭の上で持つ
左右に身体を動かす
ゆっくり戻す
回数:10回程度
ポイント:肩甲骨を寄せる意識で行う
1日5分からで十分です。
テレビを見ながら、食後に、など習慣にすると継続しやすくなります。
回数より「毎日続けること」を大切にしましょう。
もし痛みや違和感があれば、無理せず中止してください。
「5回立ち上がりテスト」で太ももの力を確認できます。
移動後の疲労感を記録しましょう。
【5回立ち上がりテストのやり方】
1.安定した背もたれイス(座面40〜45cm)を用意
2.イスの脚を壁につけ、動かないように固定する
3.背筋を伸ばし、腕は胸の前で軽く組んでイスに腰掛ける
4.合図にあわせて、足裏全体で床を押すイメージで立ち上がる
5.立つ→座るの動作を5回くり返す
6.動き出し〜5回目に座り終えるまでの秒数を測り、記録する
記録例:
表にすると変化が見やすいので、オススメです。
息切れは10段階のうち、いくつかを記録します。
日付 | 5回立ち上がり(秒 | 息切れ0–10 | ふらつき有無 | メモ |
---|---|---|---|---|
9/30 | 16.8 | 3 | 無 | 朝食後に実施 |
10/7 | 15.9 | 2 | 無 | 前回より軽い感覚 |
個人差はありますが、運動を約1〜2か月続けると、立ち上がりや歩行が以前より楽になったと感じやすいでしょう。
座ってできる運動は、高齢者が自立して暮らすための第一歩です。
下半身を鍛えると同時に、上半身を動かすとさらに効果が高まります。
しかし運動は一時期だけやっても、効果が出ません。
無理なく毎日の習慣にすることで、転倒予防や元気な生活につながるのです。
一方、高齢の方々からは「今まで運動が続かなかった」「せっかっく買った健康器具も使わなくなった」という声をよく耳にします。
そんなかたにもおすすめできるのが、座ったまま足を軽く動かすだけで下半身を鍛えられる 「あしふみ健幸ライフ」です。
足踏み運動によって、筋力維持のほかにもさまざまな効果が期待できます。
※足踏み運動の効果について詳しく知りたいかたは、以下の記事もご参照ください。
「ご高齢の方が、いかに楽に運動を続けられるか」に重点を置き開発されました。
おもに、以下のような特長があります。
たとえば、95歳の方でも無理なく毎日10分×3回で30分も足踏みしています。
※あくまで個人の感想です。効果を保証するものではありません。
立ち上がりや歩行に不安のある方は、今日から座ったまま楽しくできる運動習慣をはじめませんか?
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あしふみ健幸ライフは、座ったままで歩行運動ができる
画期的な健康器具です。
ご両親へのプレゼントにもおすすめです。
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