怪我をして血管が切れると、傷口から出血します。そして、止血をしてしばらくすると、いつの間にか出血が止まっていますよね?
実は、この現象はもともと人体に備わっている機能で、その第一段階として起こるのが、一次止血の際にできる血栓の形成です。
こちらの記事では、出血した際の対応と、一次止血と血栓ができる仕組みをご紹介しています。
怪我で出血した際には、絆創膏などですぐに傷口を保護することがありますよね?
もちろん、この方法は間違いではなく、特に手の指の怪我では、絆創膏で傷口を保護することで作業を行うことができるようになります。
一方、傷口が大きくて出血量が多く、絆創膏などで対応できないこともあるはずです。
では、このような場合には、どう対応すれば良いのでしょうか。
基本的な止血法は、直接圧迫止血法という止血法になります。
この方法は、清潔なタオルやハンカチ、ガーゼなどを傷口に当ててしばらく圧迫して出血が止まるまで待つ方法です。
また、鼻出血の場合では、上を見上げる、首の後ろを叩くなどするのではなく、鼻の根元を指で押さえてグッと圧迫するというのが正しい止血法です。
そして、これらの方法で止血を試みるとやがて出血が止まりますが、このときの血管では、以下でご紹介する一次止血や一次血栓が起こっているのです。
怪我をして皮膚を切ったり血管が傷ついたりすると、傷口には出血が見られます。
そして、止血をしてしばらく時間が経過をすると出血が止まりますが、そのときの血管では、第一段階として一次血栓が作られます。
それでは、一次血栓ができる仕組みについて見ていきましょう。
何らかの理由によって血管が傷つくと、血管内の血管壁からコラーゲンが出てきます。
次に、VWF(フォン・ヴィレブランド因子)がコラーゲンと結びつき、それを受けた血小板が傷ついた血管の周囲に集結し、血小板凝集という現象が起こります。
その際には、血小板凝集によって止血が始まり(一次止血)、血栓(一次血栓)が作られます。
なお、一次血栓だけではまだ血管がもろく、刺激を与えることで再出血する可能性がありますが、続いて起こる二次止血と二次血栓によって血管が補給され、血管は回復に向かうことになります。
傷口からの出血量が多く、しばらく止血を試みても出血が止まらない場合では、フォン・ヴィレブランド病を疑う必要があるでしょう。
この場合では、傷口が小さかったとしても放置は危険ですので、できるだけ早急に外科などを受診して治療を受けることが大切です。
今回は、出血した際に行うべき対応と、一次止血起こったり一次血栓ができたりする仕組みについてご紹介してきました。
傷口から出血すると慌てることがありますが、特に大きな傷の場合では、先ずは慌てずに対応をして、一次血栓が作られるのを待ちましょう。
なお、一次血栓は傷口をふさぐに留まり、止血しても血管が修復されたということではありません。
つまり、ちょっとした刺激で傷口から再出血する可能性がある段階だということですね。
とりあえず出血が止まった様子なら、しばらく安静に過ごすことを心がけ、血管の修復を待ちましょう。
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