2020.08.18 変形性関節症

変形性膝関節症はなぜ起こる?原因を徹底解説

変形性膝関節症の原因とは?

 

変形性膝関節症は痛みを伴うことが多く、悪化すると歩行が困難になることも少なくありません。つまり、深刻な状態になる前に対処しなければならないということですね。それではまず、変形性膝関節症の原因からご紹介していきましょう。

 

加齢による軟骨の擦り減り

 

膝関節部分は軟骨で形成されていて、この部分のスムーズな運動が日常的な歩行を可能にしています。しかし、膝は体重を支える重要なパーツで、毎日体重がかかることによって徐々に膝軟骨が擦り減り、変形性膝関節症の症状が現れやすくなるのです。

 

なお、変形性膝関節症は、初期段階では外見に変化が現れることがほぼありませんが、症状が悪化するにつれ、激しい痛みや腫れ、膝関節の変形といった症状が現れることがあります。

 

関節の間に存在するクッション成分や保水成分の減少

10代~20代までの若い世代では、変形性関節症を発症するリスクが低いといわれていますが、それは膝関節に存在している3つの成分と深い関わりがあります。

 

それは、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンという成分で、コラーゲンは膝関節の弾力、ヒアルロン酸は保水、エラスチンはコラーゲン線維同士をつなぎとめる働きをしています。

 

そして、若い年代では、膝関節にこれらの成分がたっぷり蓄えられているため、変形性膝関節症を引き起こす可能性が低いといわれているのです。一方、50代、60代と年齢を重ねると、コラーゲンなどの成分量が減り、普通に生活しているだけで変形性膝関節症を発症しやすくなるといわれています。

 

肥満による膝関節への負担

 

変形性膝関節症は若い年代が発症しにくい膝の病気ですが、若い年代でも肥満で膝関節に大きな負担がかかった場合では、症状が現れることがあります。

 

この場合では、膝関節に多くのコラーゲンなどの成分があっても発症するリスクがあると考えられていますので、まずは肥満を解消する対策をすることが先決でしょう。

 

特に、身体を動かしにくい、歩行の際に膝に大きな負担がかかっている自覚があるという方は、「食事の摂取量を極力減らす」「間食をしない」「なるべく身体を動かす」ことを心がけましょう。

 

どうしても自力で肥満を解消できない方は、肥満外来などで専門的な指導を受けるというのもひとつの方法です。

 

外傷の影響を受けて症状を発症することも

 

過去にスポーツや事故などで膝関節に外傷を負うと、それが引き金となって数年後、または数十年後にになって変形性膝関節症を発症することがあります。

 

スポーツで膝付近に怪我をしたことがある方や事故に遭った経験をお持ちで、膝関節に違和感を覚えたなら、自己判断でそのままにするのではなく、まずは専門医に相談しましょう。

 

変形性膝関節症は女性のほうが発症しやすい?年齢は?

 

変形性膝関節症は高齢者ほど発症しやすく、また、女性に多く見られる症状です。

それでは、その理由について考えてみましょう。

 

変形性膝関節症の発症リスクが高まるのは50歳以降

 

変形性膝関節症は、50歳以降の方に多く見られ、その理由として考えられるのは、上記でもご紹介したコラーゲンなどの成分の減少です。

 

そしてもうひとつ、運動不足も変形性膝関節症の原因になります。

というのは、運動不足によって膝関節付近や足の筋力が落ちると、必然的に膝にかかる負担が増え、変形性膝関節症のリスクを高めたり、症状を加速させたりする可能性があるからです。

 

女性のほうが発症率が高い!その理由とは?

 

年齢を重ねれば男女ともに変形性膝関節症を発症しやすくなりますが、とりわけ女性のほうが発症しやすいといわれています。それは、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが加齢で急激に減少するためです。

 

女性ホルモンにはプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)があり、エストロゲンは骨や軟骨、筋肉の健康を支えるホルモンです。

 

そして、加齢でこのホルモンの体内分泌量が減ることで、変形性膝関節症を発症しやすくなるのです。

なお、エストロゲンが減少すると、変形性膝関節症だけでなく骨粗鬆症も併発しやすくなるといわれていますが、普段から鉄分やカルシウムを摂取することが、そのリスク軽減に役立ちます。

 

食事からの鉄分やカルシウム摂取が難しい場合では、サプリメントを飲むという方法がおすすめできるでしょう。

 

変形性膝関節症を改善するためにしたいこと

 

変形性膝関節症を改善するためにしたいこと

 

変形性膝関節症の疑いがあると感じたなら、まずは専門医に相談し、検査や治療を受けましょう。一度変形性膝関節症を発症すると、改善までには時間がかかります。

 

しかし、適切な対策を行わないままで放置していても自然治癒は望めませんし、それどころか、ますます症状が悪化するリスクが高まります。そして、実際に治療を開始したら、以下についても積極的に行ってみてください。

 

適度な運動を心がける

 

「変形性膝関節症で痛みが出ているのに、その状態で運動!?」と驚くかもしれませんね。

 

しかし、変形性膝関節症の改善を目指すためには、膝関節付近や足全体の筋力アップを図り、膝への負担を極力減らすことが大切なのです。

 

運動といっても大げさに考える必要はなく、運動が苦手な方は1日30分程度ゆっくり散歩をする、身体を動かすことが苦痛でない方は1日30分程度のウォーキングをするなどでかまいません。

 

要は、適度なストレスを筋肉や骨に与えることが大切だということで、焦らず毎日気長に続けることが、変形性膝関節症を快方に向かわせるキモだということですね。

 

なお、すでに変形性膝関節症が悪化しつつある方は、自己判断で運動をするのではなく、専門家の指導を受けながら運動を実践しましょう。

 

筋肉をほぐすマッサージもおすすめ

 

筋肉をほぐすマッサージもおすすめ

 

変形性膝関節症で痛みが出ると、知らず知らずのうちに膝をかばうような動作になって、膝周辺や足の筋肉がこわばることがあります。

 

しかし、筋肉が柔軟性を失うと、ますます膝関節の動きが悪くなって症状悪化のリスクが高まるのです。そうならないためには、膝関節周辺や足の筋肉をほぐすマッサージを行うという方法がおすすめです。

 

マッサージもまた、運動と同様に慣れないと難しいと考えるかもしれませんが、マッサージは専門的な知識がなくても行えます。そして、毎日マイペースで続けることが変形性膝関節症の改善に役立つのです。

 

マッサージについても心配な方は、整体師や柔道整復師など、専門知識があるプロに相談してみるといいですよ。

 

まとめ

 

変形性膝関節症は、年齢を重ねた方なら誰でも発症する可能性がある病気です。しかし、その原因を知った上で早めに対策を開始すれば、それ以上の悪化を防ぐことは可能です。

 

また、すでに発症してしまったとしても、治療や運動、マッサージを続けることで快方に向かわせることは可能なのです。

 

変形性膝関節症は放置していて自然治癒できる病気ではありませんので、少しでもおかしいと感じたなら、我慢せず、まずは専門家に相談して適切な処置を受けるところから始めましょう。

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