ふくらはぎのボコボコした感触に驚いたことはないでしょうか。そのふくらはぎのボコボコは、静脈が詰まった状態です。
静脈は心臓から送られてきた血液を再び心臓に戻すための血管ですが、下肢の静脈は下から上に血液を運ばなければならないので、逆流を防ぐために弁が付いています。
ところが、その弁の機能が衰えると逆流が起こり静脈が詰まることになります。しかも、静脈は動脈に比べて皮膚近くにあるため、ボコボコと表面に浮き出たように現れるわけです。
そういった症状が最も出やすい場所がふくらはぎで、ふくらはぎに血管のボコボコが出た状態を下肢静脈瘤と呼んでいます。また、、血管のボコボコは目立たないものの、皮膚の色が黒っぽくなったり固くなることもあります。
長い時間立ち仕事をしていると、足がむくんで横になってもあまりのだるさに眠れない時があります。足を高くして寝たり、マッサージをすればだるさも取れるのでしょうが、そういった症状が続いたり悪化するようなことがあれば、いずれふくらはぎを触った時にボコボコが気になり出すかもしれません。
このふくらはぎの血管がボコボコになる原因としては、ふくらはぎの筋肉の老化が考えられます。もちろん、年齢的な老化もありますが、筋肉は使わなければどんどん萎縮して固くなります。そして、ふくらはぎの筋力が衰えれば、弁機能もスムーズに働かなくなるわけです。
そこで、ふくらはぎの血管がボコボコに浮き出てこないようにするには、ふくらはぎを使うような運動が必要になるわけですが、ウォーキングやジョギングであれば予防効果があるでしょう。歩く時は必ずふくらはぎの筋肉を使うことになるので、血管のボコボコ予防に適しています。そして、歩くのと同じようにふくらはぎを使う動きが貧乏ゆすりです。
実は、貧乏ゆすりは下肢静脈瘤やエコノミー症候群の予防に適していると言われていますので、ふくらはぎの血管が詰まってボコボコにならないように、ウォーキングやジョギングよりも気軽に行える貧乏ゆすりを試してみてはいかがでしょうか。