2023.10.31 生活習慣と健康

『運動してても危険』座り仕事の人は、日に1時間の運動をしても健康リスクを相殺できないとの研究結果

最近『座り過ぎの害』について、多くのメディアで取り上げられるようになってきました。

例えば厚生労働省の『e-ヘルスネット』でも座り過ぎの害が取り上げられていますし、朝日新聞の『天声人語』でも座りすぎについて言及されました。

おそらく皆さんも、このような『座り過ぎの害』について認識しておられ、更には対策も行っておられることでしょう。 例を挙げると『日に一度散歩に出る』『寝る前にストレッチを行う』、といった対策です。 もっと健康意識の高い方であれば『週に数回ジムに通う』、『仕事の後ランニングで数キロ走る』といった、ハードな運動も行っておられるかもしれません。

しかしながら、上記に挙げたような対策を行っていたとしても、『座り過ぎの害を打ち消すことができない』というのはご存知でしたか?

 

たとえ1日1時間の運動を行っても『座り過ぎ』は無かったことにならない

『運動で座り過ぎの害を打ち消すことができない』と聞いて、とても驚かれたかもしれませんが、残念ながら研究によって裏付けられている事実です。

この研究を行ったのは、コロンビア大学キース・ディアス博士です。博士は座り過ぎの害について研究を行っていました。 もちろん、何年も前の研究によって『座り過ぎによって糖尿病、心臓病、特定の種類のがんなどの慢性疾患のリスクが高まる』ことは裏付けが取れていましたが、 『ではそれらの害を被らないためには、実際にどのぐらいの運動が必要なのか』という点にフォーカスを当てて、ディアス博士は研究を行ったのです。

同氏の研究では、被験者に対して『座っている時間』『歩いている時間』をさまざまに組み合わせて1日を過ごしてもらいました。期間は5日間で、各被験者ごとに血糖値、及び血圧の測定を頻繁に行います。 結果はどうだったでしょうか。

なんと長時間座りっぱなしでいた場合、その後で運動を行ったとしても有意な血糖値の低下が見られなかったのです。 これは毎日運動していたとしても、長時間の座りすぎによる害は避けられないという結果も意味しています。

 

座り過ぎのリスクを無くすには『30分ごとに5分の運動』を

では座った状態でいる場合、健康リスクを負うことは避けられないのでしょうか?
ご安心下さい。いろんなパターンの運動を行った被験者の中に、血糖値の有意な減少を示した条件が1つありました。 それが『30分ごとに5分間の運動を行った』被験者です。

『こまめな運動』が『長時間の運動』に勝った理由

なぜ『長時間座った後に、激しい運動を行う』よりも『30分ごとに5分、こまめな運動を行う』方が良いのか、これについては論文内で明確な理由は明示されていません。

しかしながら他のいくつかの研究は、その理由が『血流の萎縮』にあることを示唆しています。

下記は別の実験で測定された、『座っている間、膝窩動脈(膝後ろのくぼんだ部分に走っている動脈)の血流がどう変化するか』についてのグラフです。(この実験はミズーリ大学のJaume Padilla教授が行ったものとなります)

『Supine』は横たわっている状態、『During sitting』は座っている状態なのですが、 Aのグラフを見ると、座っている間、膝窩動脈の血流が1/6まで低下してしまっていることが見て取れます。

(引用元:Prolonged sitting leg vasculopathy: contributing factors and clinical implications

更に興味深いのは、一番右の『C』というグラフです。 グレーと黒、2本の棒グラフが見えると思いますが、なんとこちらは『両方とも横たわった状態』で測定されたものです。 違いは1つだけ、右の黒いグラフは『6時間座った後』に横たわって測定したものとなります。 つまり、『6時間座った後では、例えその後座るのを止めたとしても血流が戻っていない』のです。

血流の低下が引き起こす病状は、多くの方がすでにご存知のことでしょう。 むくみや肩こりはもちろん、脳梗塞や心筋梗塞・狭心症といった虚血性疾患も、血流不足が一因として上げられています。

以上の実験結果から、一つの結論を導き出すことが出来ます。 そもそも長時間座り続けることを避けなければ、座りすぎによるリスクを回避することは出来ないのです。  

 

30分ごとに5分運動することの難しさ

しかしながら、現実問題として『30分ごとに5分間の運動を挟む』ことは、多くの人にとって難しいでしょう。

特に最も”座りすぎ”が問題視されているデスクワークの方たちには、難易度の高い要求です。 1日8時間ある勤務の中で、30分中5分を運動に割いた場合、1日あたり80分を運動に費やすこととなります。 令和2年度厚生労働白書によれば、正社員の時給は平均1,976円となるそうですが、その場合1日あたり2,634円、1ヶ月あたり約5万2千円もの金額が、座りすぎを解消する運動に費やされることとなってしまいます。 これは社員一人あたりの金額なので、5人では『26万円』、10人では『52万円』まで膨らみます。 もちろん、社員の健康を維持できると考えれば、トータルでプラスになるかもしれませんが、そのコストを『進んで支払いたい』と思う経営者の方は多くないでしょう。

更には集中力の問題もあります。 『30分ごとに5分運動を行う』ということは、1つの作業に対して、連続して25分の作業時間しか取れません。 しかしながら、カリフォルニア大学のグロリア・マーク教授によれば、『中断した作業に戻り、再び集中力を元の状態に戻す』までおおよそ23分もの時間がかかるとのことです。

これでは集中力を発揮することが不可能となってしまいます。 『30分ごとに5分運動する』ことは、現実問題においてなかなかハードルが高いのです。  

 

解決策:運動しながら仕事をする → あしふみ健幸ライフなら可能です

では、デスクワークの人たちはどうすればいいのでしょうか。体に負担を掛けながら仕事をするしかないのでしょうか?

解決策はあります。先程の研究結果を思い出してください。 座った際、血流が悪くなるからこそ、筋肉が萎縮し、あらゆる病気を引き起こすリスクが高まるのです。

であるならば、座った状態でも足を動かし、血流を維持するならどうでしょうか?

『あしふみ健幸ライフ』であれば、座った状態でも脚を動かして、作業をすることが出来ます。 いわば”貧乏ゆすり”のような動きをすることで、脚の筋肉を動かすのです。

しかし立ち上がらなくとも血流は回復しているのでしょうか?

その点もご安心下さい。 『福岡県工業技術センターインテリア研究所』による実験では、足踏み運動をすることで、脚の血流は10倍、頭の血流は2倍になることが判明しています。 例え体重を掛けなくとも、下半身にある筋肉のうち7割を動かすことができるため、足のポンプ運動を機能させることができるのです。

 

脚を動かしながら仕事をすると、返って集中力も上がる研究結果

しかし問題はもう一つ残っています。 集中力の点ではどうでしょうか。脚を動かしながら作業することで、作業に集中しにくい……といった問題は生じないのでしょうか?

その点については、更に興味深い研究結果があります。 イタリア、ミラノ大学のラファエラ・アダミ教授が行った研究です。 博士はマウスの後ろ脚を28日間固定して、神経幹細胞への影響を測定する、という実験を行いました。 すると、脚を固定していたマウスは、固定していなかったマウスに比べて神経幹細胞の数が70%も減少していたとのことです。 それだけでなく、運動量の減少に伴い、ニューロンや希突起膠細胞の数が未成熟な状態になる等、数々の悪い影響も観測されました。

またこの研究によると、脚を動かすことによって、脳と神経系に不可欠な神経幹細胞の生成が促されることも判明しました。脚を動かさない(運動をしない)場合、それらの神経幹細胞を生成することが困難になるそうです。

つまり、脚を動かさない状態が続く=座りっぱなしの状態では、集中力が増すのではなく、むしろ脳と神経系を十分に発揮することが叶わなくなってしまいます。 作業中はじっとするのではなく、脚を動かし続けることが、脳を活性化させるうえではむしろ大切なのです。  

健康と生産性向上、どちらも叶える『あしふみ』

この通り『作業しながら脚を動かす』ことが、健康、および集中に良い影響を与えることを、ご理解いただけたかと思います。

現在、多くの会社で、社員は長時間のデスクワークを強いられています。 その中で、社員の健康を守り、同時に集中力や生産性を維持・向上させる手段として「あしふみ」は非常に効果的です。

なお、すでに座り過ぎの問題点に気づいている企業の中には、『スタンディングディスク』や『バランスボール』を取り入れた会社もあります。 しかしながら、『スタンディングデスク』が健康に寄与する効果は未だ立証されておらず、逆に心臓病等のリスクが懸念されていること。 更には、バランスボールを導入した企業でも、結局集中力や面積の問題で、いつの間にか皆イスに戻っている……といった事態が起きていることからも、あまり効果的な施策とは言えません。

その一方で、『あしふみ健幸ライフ』が健康に良いことは、今回の論文を含めあらゆるエビデンスが立証しています。

更に大事な点として、『あしふみ健幸ライフ』は”使い続けやすい”という利点があるのです。 使用者は普段使っているイスの下で、脚を動かすだけで、健康と集中力の恩恵を得ることが出来ます。

脚を動かすために場所を移動する必要はありませんし、通路の邪魔になることもありません。 そして何より、使っていても周囲の人が気になったり、集中力を切らすといったこともありません。 これは些細なことに思えるかもしれませんが、毎日使い続ける上でとても重要な要素です。

企業のリーダーや人事担当者の皆さま、ぜひオフィスで『あしふみ健幸ライフ』の導入を検討されてください。 社員の健康と福利厚生、そして会社の競争力を維持・向上させるためにも、非常に有用なアイテムです。

あしふみ健幸ライフは、座ったままで歩行運動ができる
画期的な健康器具です。
ご両親へのプレゼントにもおすすめです。

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