ストレス解消や健康維持にとても大切な運動。
なかでもウォーキングには、発症すると取返しのつかない大きな病気を予防できる効果もあります。
今回はできると怖い「血栓」と、それを予防する「ウォーキング」の効果についてご紹介!
血栓とは、血管の中に血の塊ができ、それが脳や心臓、肺などの血管を塞ぐことで、心配停止に陥ったり、または重篤な後遺症が残る可能性の高い病気を引き起こす原因ともなる、非常に危険なものです。
なかでも、後遺症が残る危険性が高い、脳梗塞や心筋梗塞、肺塞栓症はとてもよく知られています。
血栓ができてしまう原因の多くは、食事や運動などの生活習慣で、加齢によってもできやすくなります。
若い方でも発症の可能性は十分にあり、水分不足や運動不足によって血液の粘度が高かったり、血行不良などが起因して、エコノミークラス症候群などを発症するケースもあります。
働き盛りの若年層、45歳以下の若い世代に起こる脳梗塞を「若年性脳梗塞」と言います。
30代や40代のフリーアナウンサー、タレントの方にも発症された方がおり、話題になったことでご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
若年性脳梗塞にはまだ解明されていない点も多くありますが、年配の方が発症される一般的な脳梗塞とは原因が多少異なっているケースが多いと言われています。
年配の方の脳梗塞の場合、真っ先に考えられるのが動脈硬化などの血管の障害です。
一方、若年性脳梗塞の場合、生活習慣病から引き起こされるケースの他に、因果関係が考えられる病気があると言われています。
血液中に、抗リン脂質抗体と呼ばれる自己抗体ができることにより、血液が固まりやすくなる病気です。
下肢に血栓ができやすく、脳や心臓、肺にも移動する危険性があります。
女性の場合、習慣性の流産の原因にもなります。
脳の動脈が狭くなったり閉塞してしまうことで、毛細血管が拡張する病気です。
拡張した毛細血管が網目のように広がることから、「もやもや病」と呼ばれています。
毛細血管は、詰まりやすく脆いため、破裂して「脳梗塞」や「脳出血」を引き起こす可能性が高いと言われています。
一過性脳虚血発作とは、「抗リン脂質抗体症候群」や「もやもや病」による脳梗塞の前触れの症状です。
この一過性脳虚血発作については、脳梗塞の前触れである重要なサインであるため、前もって知っておくことも大切です。
症状としては、身体の片側の麻痺、感覚低下、言葉が出ない、片目が見えにくい、といったものがよく知られています。
この他にも、脳の血管の内部が傷つくことで起こる「脳動脈乖離」や「膠原病」、またスポーツやレジャー、事故などで頭などに強い衝撃を受け、脳の血管に異常が起きたことが原因となって発症するケースもあります。
若年性脳梗塞においても、発症するきっかけはやはり血流が要となっていて、いずれの病気にも血流の悪化により血栓ができやすくなっているという共通点があります。
予防は基本的には脳梗塞と同じで、血流を良くし血栓をできにくくすること、生活習慣を見直すことが重要だと言われています。
若い世代でも注意が必要な血栓ですが、加齢に至っては、血栓による脳梗塞や心筋梗塞の発症が、60歳前後からぐんと高くなると言われています。
とくに冬場には、心筋梗塞の発生件数が夏場の10倍も報告されていて、日本人の死亡原因の第二位が心疾患によるもの、男女ともにその多くが心筋梗塞、または心筋梗塞から起きる心臓の病気となっています。
血栓が詰まることによって起こる脳梗塞や心筋梗塞を発症する方は、年間10万人以上いると言われ、そのほとんどが自覚症状を伴わないまま発症しています。
※因みに、死亡原因の第一位は、男女ともに「ガン」となっています。
とても怖い血栓ですが、一体血栓はどのようにして作られるのでしょうか?
仕組みに入る前に、まずは血栓の役割からみてみましょう。
実はできると怖いこの血栓も、私たちの身体にとっては、悪いことばかりではないのです。
通常血栓というのは、血管が傷ついたり破れたりしてしまった時に、破損した箇所を修復してくれる役割を持っています。
高血圧や血中の余分なコレステロールなどでドロドロになった血液の影響で、血管が傷つき破れたりすると、血小板が破損した部分に集まってきて止血を始めます。
この血小板と共に、フィブリンと呼ばれる止血や血栓形成の中心的な役割を持っている血液の凝固に関わるたんぱく質が、破損部位を完全に止血します。
こうして傷ついた血管は修復され、元の状態に戻りますが、作られた血栓が血管内にくっついたままですと、血管が狭くなり血液の通り道が塞がれてしまいます。
この血栓を溶かすために大切なのが、「t-PA」という物質です。
体内でも作られている「t-PA」
例えば、脳梗塞を発症して間もない患者さんに対して、この「t-PA」という薬を投与します。
脳梗塞の発作が起きて4時間以内にこの薬が投与できれば、後遺症をほとんど残すことなく治癒できることもあると言われています。
作られた血栓を溶かすために重要なこの「t-PA」という物質ですが、実は私たちの体内でも分泌されています。
そして近年、この物質の働きを促し、血栓を速やかに溶かす、またできにくくする効果が『運動』にあるということが分かってきました。
薬だけではなく運動によって、私たち自身でこの効果を高めることができるのです。
実は血栓というのは、わたしたちの身体の中で日常的にできていて、しかも自分で溶かす能力を持っています。
ここまでのお話で「血栓」ができるととても怖い!と感じるでしょうが、日々作られる血栓を溶かす身近な方法が『運動』なのです。
たった30分のウォーキングでも効果あり?!
誰の身体でも日常的に作られている血栓。
その「t-PA」が働きやすい体内環境を作るためには、特別な運動ではなく、ウォーキングやジョギングなどの酸素を多く使う有酸素運動が効果的だと言われています。
歩く速さとしては、人と会話をしながら歩ける程度と言われています。
更に、長期的にこのような運動を継続して行うことで、普段から「t-PA」が活性化しやすい体内環境を維持できると言われています。
ある研究でも、30分から1時間のウォーキングをほぼ毎日、3か月ほど続けたところ、実践した方の多くに中性脂肪値とコレステロール値の低下がみられたそうです。
こうすることで「t-PA」が普段から活動しやすくなり、血栓が溶けやすくなることで血栓予防につながるのです。
それは、まず誰にでも始めやすく実践しやすいということが一つ。
特別な器具や手間も必要なく、空いた時間で行える手軽さもあります。
もう一つは、「足の筋肉」を使うことで、血栓予防や改善に重要な血流促進に効果的であるということです。
心臓から送り出される血液は、重力の作用もあって上から下へと流れていきます。
下肢へ流れた血液をまた上へと送り戻すのが、ふくらはぎのポンプのような働きによるものなのです。
運動不足などで足の筋肉を使わない状態が続くと、ふくらはぎのポンプ運動がなされず、下肢に血液が溜まった状態となり、血栓ができやすくなってしまうのです。
ウォーキングには、血栓を溶かす「t-PA」を活性化するほかに、足のポンプ運動によって血流を促進するという、大きな効果が得られるのです。
・運動不足の解消
日本人の運動量は年々減少傾向にあり、運動不足による肥満・高血圧・糖尿病といった生活習慣病が懸念されています。
・ストレスを軽減
身体を動かすことで「幸せホルモン」と呼ばれる「セロトニン」という物質が分泌され、ストレスへ対処する力や、精神的な落ち着きが得られます。
・脳機能の維持・向上、認知症の予防
アメリカの研究でもウォーキングなどの有酸素運動を続けることで、思考力・創造力・記憶力が向上することが報告されています。
4秒に1人が発症していると言われている認知症は世界規模で増えていて、多くの研究でも運動による認知症予防の効果が期待されています。
多くの健康効果が期待できるウォーキングですが、実は室内でも出来る「あしふみ」にも同様の効果があります。
立ったままでも座ったままでも出来るあしふみは、その名の通りその場であしふみをするだけ。
ですが、このシンプルな動きでも、太ももを引き上げることで、太ももの大きな筋肉とふくらはぎをとてもよく使います。
5分続けるだけでも汗ばむほど体温が上昇し、血流が良くなっていくのが良くわかります。
場所や天候を選ばないあしふみは、血栓ができやすい下肢をいつでも動かすことができます。
血栓をできにくくするには、血流が止まっている状態を長引かせないことが大切です。
仕事で時間の無い方や、外出が困難な方でも実践しやすく、ウォーキング同様の効果があるため、あしふみは非常におすすめの方法です。
車椅子を利用されている方や高齢者の方、歩行が難しい方でも『あしふみ健幸ライフ』なら無理なく運動をすることが可能です。
電気やモーターを使わずに、足を乗せるだけで自然と動き出す仕組みで、ほんの少しの力で歩行運動ができます。
とくに血栓のできやすい座った状態の長い方や、身体を動かすことの少ないお年寄りの方には、実践しやすく無理なく続けられる優しい設計になっています。
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