2021.02.24血栓症

【血栓】による病気のリハビリと深部静脈血栓症のリハビリ

血管内でできた血栓が脳や心臓、肺へ移動し血管を塞いでしまうことで、重篤な病を発症してしまう恐れがある「血栓」。

 

万が一発症してしまった場合、運動やリハビリによって症状を悪化させてしまうことがある「深部静脈血栓」には注意が必要です。

 

今回は、「深部静脈血栓症」のリハビリの注意点と、後遺症が残るケースが少なくない脳梗塞や脳卒中のリハビリの違いについて考えてみましょう。

 

深部静脈血栓症って?

 

深部静脈血栓症とは、足から心臓へと血液を戻す下肢の深部にある血管(静脈)に血栓ができる症状で、できた血栓が肺や心臓へ流され、肺塞栓症などを引き起こす病気です。

 

あらゆる年齢で起こる可能性があり、とくに高齢者や女性に多い疾患と言われています。

 

どんな場合に起こる?

 

深部静脈血栓症は、それまで病気の傾向もなく全く健康だった人にも発症することがあり、肺塞栓症では時に、突然死に至るケースもあります。

 

麻痺や不全麻痺、ギプスなどで下肢を動かせない状態にある場合や、術後安静などでしばらく動けない状態の時は、発症リスクがあると言われています。

 

深部静脈血栓症の症状

 

症状としては、疼痛、炎症、また片方の足全体が膨張したり皮膚の色が赤黒く変色したりといった症状があります。

 

肺塞栓症になると、急な息切れや胸の痛み、頭痛を伴うこともあり、最悪の場合、命を落としてしまいます。

 

これまで深部静脈血栓症を起こしたことのある方や、寝たきりの方、避妊や子宮内膜症の治療などにも用いられるピルを使用されている方などは、深部静脈血栓症を起こしやすいと言われています。

 

深部静脈血栓症の診断

 

診断には、超音波(エコー)検査や身体の内部まで詳しく検査を行うためにCT検査も行われます。

 

肺塞栓症の有無もCT検査によって診断を行います。

 

治療はどんなもの?

 

血液をサラサラにする、ヘパリンと言われる抗凝固剤という薬が用いられます。

 

その後は、ワルファリンと言われる内服薬に切り替えられ、24~48時間以内に内服治療が開始されます。

 

また後遺症が残らないよう、弾性ストッキングの着用で足を圧迫し、静脈圧を上げることで静脈の還流を促します。

 

緊急的に血栓を取り除く実用がある場合には、手術などで下大静脈フィルターをカテーテル下に留置し、深部静脈血栓が肺静脈に飛ばないように予防する方法などが取られます。

 

安易に触っては、症状を悪化させることも

 

このように、できた血栓が肺などへ飛ばないように注意深く対処されますが、深部静脈血栓が形成されてしまっている場合に、マッサージなどをしてしまうと、かえって状態を悪化せてしまう危険があるため、注意が必要だと言われています。

 

リハビリにおいても、深部静脈血栓症の有無によって内容が変わってきます。

 

どうやって見分ける?

 

深部静脈血栓症は、発症していても自覚症状が無い場合も少なくありません。

 

よく観察したいのが、左右の足の膨らみや皮膚の色、痛みや浮腫みの有無です。

 

上記のような症状が確認された場合には、深部静脈血栓症の疑いがあるため、安易にマッサージや運動を自己流で行うなどは、避ける必要があります。

 

避けたい恐怖の合併症、肺塞栓

 

肺塞栓症は、深部静脈血栓症において最も避けたい合併症です。

 

別名”エコノミークラス症候群”とも呼ばれる肺塞栓症は、下肢で形成された血栓が肺動脈に詰まる病気で、突然死の可能性もある病気です。

 

飛行機や長距離の移動、長時間の運転やデスクワーク、船舶でも起こり得ることから、旅行者血栓症とも呼ばれています。

 

少しでも可能性が疑われる場合は、しっかりとした医療機関での速やかな検査が必要です。

 

再度、息切れ・過呼吸・チアノーゼ・胸痛・空咳・血痰・失神といった症状を確認しておきましょう。

 

深部静脈血栓症が確認されない時のリハビリ

 

深部静脈血栓症が確認されない場合には、予防のためのリハビリになります。

 

あくまでも血栓が無い状態が前提となり、血栓が有る場合には禁忌になります。

 

深部静脈血栓症の予防には、血流の停滞を防ぐことが重要になり、歩行や運動により血流を促すことが必要になってきます。

 

下肢の筋肉を積極的に動かし、静脈の流れをよくすることが目的で、長い時間同じ姿勢などで下肢が動かない状態を避けることが重要になります。

 

下肢、特にふくらはぎの筋肉には、ポンプのような動きで全身へ血液を届ける役割があります。

 

心臓から送られた血液は足へ溜まりやすいため、歩行やあしふみなどの歩行運動で、ふくらはぎのポンプ運動を促すことが大切です。

 

他にも、局所の循環を促す意味合いで、足の裏を刺激することも効果があります。

 

水分不足も血液の状態に関係

 

血栓ができてしまうことの原因には、血液の状態も大きく関係していて、水分不足の状態が血栓形成のリスクを高めてしまうことがわかっています。

 

水分が不足した血液は、ドロドロの状態で血栓ができやすくなります。

 

脱水と長時間の下肢の不動が合わさることや、乾燥しやすい飛行機内での長時間の座位から肺塞栓症を発症しやすいのはそのためです。

 

また、飲酒によるアルコールの摂取で、アルコールの利尿作用から体内の水分が奪われ、飲めば飲むほど脱水を進めてしまいます。

 

飛行機や列車、車内での動かない状態でのアルコール摂取には、十分注意が必要です。

 

弾性ストッキングを使った圧迫療法

 

弾性ストッキングを使った治療と聞いてもあまりピンと来ないかも知れませんが、どんな治療なのでしょうか?

 

弾性ストッキングや弾性包帯は、適度に足を圧迫して下肢の静脈瘤血、深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)、リンパ浮腫を予防し、静脈の還流を促進する効果があります。

 

また、「間欠的下肢圧迫装置」と呼ばれる装置を足や腓腹筋部にセットして圧迫する装置と、下腿と大腿にかけて圧迫する装置があります。

 

この装置は、家庭向けでも販売されていて、浮腫み予防やマッサージ目的として利用されています。

 

予防のためにも大切なリハビリ

 

足を動かさないことが続くことで発生しやすい血栓、その血栓の発生から引き起こされる肺塞栓症の予防は、「足をよく動かす」ことになります。

 

術後、安静のために身動きが取れない状態にあっても、足首やつま先を動かすだけでも立派なリハビリになります。

 

足の指を閉じたり開いたり、足首を前後に反らせるだけでも良いのです。

 

血栓症が起こりやすいタイミング

 

リハビリでの離床時や体位の変動後、トイレや歩き始めの時にも血栓症のリスクが高いため、併せて知っておきましょう。

 

血栓から起こるその他の病気のリハビリ

では、血栓から起きる深部静脈血栓症以外の病気でのリハビリについて見てみましょう。

 

脳梗塞と脳卒中の違い

 

脳の血管が詰まったり破れたりすることで脳に障害を来たす病気全体を「脳卒中」と呼びます。

 

以前は日本人の死亡原因の第1位でしたが、現在は1位が「ガン」、2位「心疾患」、3位「老衰」4位「脳血管疾患」となっています。

 

ですが、脳卒中を発症する患者さんの全体の数自体は、年々増加傾向にあると言われています。

 

脳梗塞の原因は?

 

まず脳梗塞には、「脳血栓」「脳塞栓」の2種類あります。

 

脳血栓

脳の動脈硬化で血管狭くなり、血流が悪い状態になります。

 

この状態が進行すると血栓ができ、やがて血管を塞ぎ、血液が行き届かなくなることで組織が壊死してしまいます。

 

この脳血栓には、細い血管が詰まって生じる小梗塞「ラクナ梗塞」と、高血圧や高脂血症、糖尿病といった生活習慣病が原因となって起こる「アテローム血栓性脳梗塞」があります。

 

脳塞栓

不整脈などの影響で心臓内で形成された血栓が脳にまで運ばれ、脳内の血管を塞いで起こるもので、これを「心原性脳塞栓症」と言います。

 

代表的な症状は、身体の片側の麻痺、言葉が出ない・呂律が回らない、片側の目が見えにくくなる、意識が遠のくといったものが挙げられます。

 

ですが、はっきりとした予兆がなく突然発症することから、「ノックアウト型脳梗塞」と呼ばれることもあります。

 

後遺症が残るケースが少なくない

 

こういった脳梗塞を含めた脳卒中の発症後には、重篤な後遺症が残るケースが少なくありません。

 

半身不随や感覚の障害など、一命を取り止めたのち、治療後でも日常生活が困難になることもあります。

 

リハビリの重要性

・急性期

こういった病気の発症後、急性期には早期にリハビリを開始することで、運動機能の回復や心理面・社会的な復帰も良くなることがわかっています。

 

発症した直後や治療後は、生命の維持が優先されるため、安静が必要です。

 

そのためリハビリは、ベッド上での手足の運動や、寝返りを打つなどの動作から始めます。

 

・慢性期

慢性期には、脳梗塞の再発を防止することが中心となります。

 

血液をサラサラにする抗凝固薬と抗血小板薬を内服し、血液を固まりにくくします。

 

・回復期

急性期を脱した回復期には、一人ひとりの症状に応じてリハビリが開始されます。

 

日常生活に戻れるよう運動機能や高次脳機能、嚥下機能(えんげきのう)の改善がメインになります。

 

運動機能に関するリハビリには、理学療法士や作業療法士が担当し、自力で立つ・座る・寝返りなどの動作指導、歩行訓練や日常動作の訓練を繰り返し行います。

 

言語や嚥下に関するリハビリには、言語聴覚士が担当となって発声や舌・口・のどの筋肉の訓練を行い、流動食しか食べられなかった人も、口から食事を摂れるようになります。

 

リハビリの継続が大切です

 

このようにして、せっかく回復した機能も、退院後リハビリをやめてしまうと再度機能が低下してしまいます。

 

そうならないためにも、自宅でも出来るリハビリを続けていくことも重要で、今では麻痺のある状態でも手軽に運動が出来る器具もたくさん考案されています。

 

リハビリの現場でも活躍する「あしふみ健幸ライフ」

『あしふみ健幸ライフ』は、麻痺のある方や歩行が困難な方、高齢者の方でも、足を乗せるだけで歩行運動ができる優しい設計がされています。

 

実際にリハビリの現場でも取り入れられ、理学療法士や作業療法士の方にもご支持を頂いています。

 

自宅でも簡単に運動を継続することができ、血栓予防にも大きな効果が期待されています。

 

運動機能の回復やリハビリに、ぜひお役立てください。

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