【血栓症】予防はできる?命を落としかねない血栓症。
その引き金となる危険因子は日常の中にたくさん潜んでいます。
とくに持病も無く、昨日まで元気にバリバリ働いていた方が、突然亡くなってしまうということも少なくありません。
血栓症とは、それほどにも怖い病気なのです。
また加齢や、寝たきりの方も血栓症を起こしやすくなります。
悲しい事態になる前に、今からでもできる対策を取りたいですね。
では一体、どんな予防法があるのでしょうか?
血栓症の予防で大切になるのが、血液のサラサラ具合です。
血栓症は、血中の脂肪やコレステロール、カルシウムなどが血管内部にこびりついて血栓となり、やがてそれが脳や心臓、肺などの血管を塞いでしまい、脳梗塞や心筋梗塞、肺塞栓症(エコノミークラス症候群)などを引き起こします。
この血栓ができにくい血液の状態を保つことが大切です。
まず重要と言われているのが、水分です。
水分が足りず脱水状態の血液は、ドロドロとしていて血栓ができやすい状態になります。
また、よく知られている肺塞栓症、所謂エコノミークラス症候群は、脱水状態に加えて、長時間の座位や下肢の血流が滞ることで発症しやすくなります。
こまめに水分を摂り、下肢の血流をなるべく止めないことが大切です。
血液サラサラ効果の高い食材
・イワシやサンマ、サバなどの青魚
・お酢や梅干し、レモンなどの柑橘類
・たまねぎやにんにく
・納豆
・きのこ類
コレステロールの吸収を抑えてくれる食材
・昆布やわかめなどの海藻類
摂り過ぎると、血液の流れを悪くしてしまう食事
・肉類
・インスタント食品
・天ぷらや唐揚げなどの油を使った料理
・カロリーの高いお菓子類
食事以外では、喫煙の習慣がある方は量を減らす・禁煙をすることも大切です。
タバコは血液を固まりやすくしてしまい、血栓ができやすくなります。
とくに冬場での入浴は、寒暖の差によって起こる”ヒートショック”に注意が必要です。
温かい場所から寒い場所への移動は、血圧が大きく変動し、ヒートショックを引き起こす原因になります。
42度以上の入浴は、急激な血圧と心拍数の上昇により、心臓への負担が大きくなります。
赤血球と血小板がくっつきやすくなるため、血栓ができやすくなり、お風呂での突然死に繋がることもあります。
実際に、冬のお風呂での死亡件数は夏の10倍と言われています。
血栓ができにくい適温は39~41度と言われていて、入浴の際は脱衣所を温めたり、浴槽の蓋を開けたままお湯を張るなどして、浴室を温めておくと良いでしょう。
冬場、夜中のトイレで突然倒れ、誰にも気付かれないまま手遅れになってしまったというケースは、大変多く発生しています。
布団から出る際は突然起き上がらず、少し待ってから起き上がり、上着やブランケットなどを羽織ってから向かいましょう。
ご高齢の方には、できればご家族が付き添うか、ご家族の誰かに一声かけてから行くのが良いでしょう。
また現在は、人感センサー付き電気温風器や、ヒーター一体型の天井照明なども考案されています。
血液の循環には、下肢の運動は最も大切です。
ふくらはぎの筋肉は全身の血液循環に影響していて、ウォーキングなどの有酸素運動は血圧・血糖値の上昇を抑え、コレステロール値を改善することもできます。
日頃から運動を習慣付けることは、血流の良い状態を保ち、血栓症予防に繋がります!
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