2020.11.06 パーキンソン病

パーキンソン病の症状を徹底解説

パーキンソン病ではこんな症状が出やすい!

 

パーキンソン病を発症すると特有の症状が出やすいのですが、それはひとつの種類だけでなく、症状が進行するにつれて生活に支障をきたす複数の症状が出やすくなります。

そして、初期段階で治療を受けておかないと症状の進行スピードが速まり、最終的に介護が必要になったり、寝たきりになったりするリスクが高まるのです。

それでは、パーキンソン病で出やすい症状をご紹介していきましょう。

運動症状

運動症状とは、運動機能にかかわる症状を意味し、それには以下の種類があります。

動作が鈍くなる

パーキンソン病では筋肉に異常が起こりやすく、自分自身で筋肉の動きをコントロールできなくなることがあります。
そしてその結果として出やすいのが、動作が鈍くなる症状です。

通常では、脳が指令を出すとそれに従い筋肉を自由に動かせますが、筋肉に異常が起こっているパーキンソン病では、自分の意思どおりに筋肉を動かせなくなるのです。

この段階では、まだ歩行困難になることはありませんが、ひとつひとつの動作が鈍くなるため、異常にすぐ気付くでしょう。
つまり、段階でパーキンソン病を疑い、適切な対策をしておけば、たとえパーキンソン病だったとしても、初期段階で食い止めることができるということなのです。

全身の筋肉のこわばり

パーキンソン病では、自分の意思に反して筋肉が緊張している状態が続くため、常に筋肉のこわばりを感じやすくなります。

それとともに、手足を動かしにくい、動作がぎこちないといった症状が現れるのです。

また、歩行中に膝を高く上げられなくなることも多く、これが転倒事故に結びつくこともあります。

さらに、顔の筋肉がこわばって無表情に近い状態になったり、肩や肘関節、膝関節、指関節に痛みが出たりすることもあります。

これらの症状も、健康な状態では出ることがありませんので、異常に気付くひとつの指標になるでしょう。

この症状は筋固縮(きんこしゅく)と呼ばれています。

手足のふるえ

何もせず静止しているときでも、手足がふるえやすくなる症状、これは静止時振戦(せいしじしんせん)と呼ばれています。

この症状はパーキンソン病の症状の代表格で、初期段階では左右のいずれかに症状が出ますが、症状の進行とともに左右に出るようになります。

手足のふるえはおよそ1秒間で4~6回程度起こることが多く、就寝時にはふるえが起こりません。

なお、手足のふるえは「アルコール依存症」や「バセドウ病」」でも起こることがありますが、いずれの場合でも異常として捉える必要があるため、早急に病院で検査を受ける必要があるでしょう。

バランス感覚の低下

症状が進行して筋肉のこわばりを強く感じるようになると、バランス感覚が低下して転倒しやすくなります。

また、筋肉に制御がかからず、歩行中に自分の意思で立ち止まれなくなる、方向転換できなくなるといった症状が出ることもあり、こうなると転倒だけでなく交通事故に遭うリスクも高まるのです。

さらに、首を持ち上げられない、身体が傾くといった症状が現れることもあり、生活にも支障が出てきます。

そしてこうなると、介助者の手助けが必要になり、生活する上での自立が困難になることもあります。

非運動症状

非運動症状とは、運動機能ではなく、脳や神経などに異常が起こる症状を意味します。

運動症状の重症化はもちろん深刻ですが、非運動症状では認知機能の低下や精神症状が出ることがあり、こうなると周囲の人との人間関係が悪化するなど、深刻な状況になることがあるのです。

非運動症状は認知症の症状と似ていますが、手足のふるえなどの症状が同時に出ているなら、パーキンソン病も視野に入れておかなくてはならないでしょう。

認知障害

パーキンソン病を発症してから5~10年が経過すると、パーキンソン病認知症という認知障害が起こることがあります。

また、人によっては初期段階から認知障害が起こることがありますが、それは概ね65歳以上の方に多いと考えられています。

65歳というと、パーキンソン病を発症していなくても認知障害が起こりやすくなりますが、パーキンソン病を発症している場合では、特に認知障害が起こりやすいといわれているのです。

なお、パーキンソン病認知症が起こるメカニズムについては解明されておらず、現在は研究段階に留まっています。

自律神経失調症

自律神経には交感神経と副交感神経があり、ともにバランスを取り合いながら呼吸や脈拍を整える、消化機能や体温維持、酸素の取り込みなどを行います。

つまり、私たちの生命維持や健康維持に大きく貢献しているのが自律神経だということです。

そして、パーキンソン病を発症すると自律神経がバランスを崩しやすくなり、それによって排尿障害や発汗異常をはじめとする、あらゆる症状が出やすくなります。

自律神経失調症は、更年期障害の一端として発症することもありますが、他の諸症状が出ているなら、パーキンソン病も視野に入れて治療を検討する必要があるでしょう。

味覚障害

パーキンソン病では複数の内服薬による治療が行われますが、その副作用として起こりやすいのが味覚障害です。

味覚障害では、好きだった食べ物の味がわからなくなったり、まずく感じたりするなどが多いのですが、別の味を感じるという症状が出ることもあります。

パーキンソン病で味覚症状が起こる確率は低いといわれてはいますが、健常者よりも多いことがわかっていますので、このような症状が出る可能性があることも知っておくべきでしょう。

睡眠障害

睡眠障害もまた、パーキンソン病特有の症状ではありませんが、内服薬の副作用として起こることがあります。

中でも特に多いといわれているのが、日中に眠気が出る日中過眠と、食事をしているときや電話をかけているときなど、日常的な行動をしている中で突然寝てしまう突発性睡眠です。

特に突発性睡眠では、怪我や事故を誘発する可能性がありますので、症状が出たらすぐに担当医に相談し、適切な処置を受けておきましょう。

精神障害

パーキンソン病では、幻覚や妄想、抑うつ症状などの精神障害が現れやすくなりますが、その原因は定かではなく、病気に対するショックだったり、内服薬による副作用だったりとまちまちです。

また、物事に無関心になる、無気力になるといった症状が出ることもあります。

そして怖いのは、幻覚や幻聴、妄想などの精神症状が出たときです。
これらの精神症状が出ると、日常生活に支障をきたすリスクが高まるだけでなく、他者に対する妄想などで迷惑をかけるリスクも高まるのです。
つまり、少しでもおかしいと感じたなら、今すぐにできる対策を行う、専門医に相談するなどが必要になるということですね。

疲労や疼痛

筋肉のこわばりは全身に現れ、それによって疲労感を強く感じることがあります。

特に起こりやすいのは首や腕だといわれており、早朝や深夜に症状が出やすいといわれています。

ただし、疲労や疼痛の感じ方や起こる場所、時間帯には個人差があり、それらを感じる度合いについても人によってさまざまです。

デスクワークが長時間に及んだ場合でも筋肉疲労が起こることがあります。
しかし、筋肉がこわばって体をうまく動かせない、首や肩が重い、痛いなどを感じたら、デスクワークによる筋肉痛ではなく、パーキンソン病を疑う必要があるでしょう。

体重減少

パーキンソン病が進行すると、多くの方が体重減少を経験するといわれていますが、その詳しい原因についてはわかっていません。

しかし、抑うつ症状や味覚障害による食欲低下や、消化器機能の低下などがその原因なのではないかと考えられているのです。

なお、体重減少とともに起こりやすいといわれているのが、認知機能の低下ですので、重症化させないためには、体重が減少し始めたらすぐに医師に相談して対策しておくことが大切です。

ダイエットをしたわけでもないのに急に体重が減った、何となく忘れっぽくなったなどは、パーキンソン病の前兆と捉えることができますので、医師による観察が必要です。

パーキンソン病は予防できます

パーキンソン病ではあらゆる症状が出ますが、どれをとっても、重症化すると日常生活すらままならない状態になることがあります。

もちろん、このような状態になったら介護が必要になりますが、そうなる前に対策をしておけば、パーキンソン病の予防は可能になるのです。

次の章では、パーキンソン予防に役立つ対策をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

好きなこと、得意なことを積極的にやってみよう

パーキンソン病は脳内伝達物質のひとつ、ドーパミンの不足が大きく関与しているといわれています。

つまり、ドーパミンの不足を防ぐことができれば、パーキンソン病も予防できるということです。
ドーパミンは脳内伝達物質の一種で、快楽や多幸感を司る物質ですので、この物質が多く分泌されるほど、パーキンソン病から遠ざかれることになります。

それにはまず、自分が好きだと思うことや、得意だと感じていることを積極的に行ってみましょう。

好きなことはやっていて楽しいですし、得意なことで成功すれば、成功体験を積み重ねられることになり、自分の自信につながります。

そして、これらのことがドーパミンの分泌量向上に役立つといわれているのです。

食事で予防対策

チロシンという成分を含む食品は、ドーパミンの分泌促進作用があるといわれているため、積極的に摂取することがパーキンソン病の予防に役立ちます。

なお、チロシンはアボカドやバナナ、リンゴ、タラコ、筋子、チーズなどに多く含まれています。

これらの食品は手に入れやすく手軽に食べられますので、いずれかの種類を1日1種類程度食べることを習慣にしてみましょう。

ただし、タラコや筋子には塩分が多く含まれていますので、あまり食べ過ぎないように注意する必要があります。

無理せず適度な運動を

パーキンソン病の代表的な症状として挙げられているのが筋肉のこわばりですが、この症状は普段から運動で筋肉を動かすことで、ある程度予防できます。

運動には筋肉強化の作用がありますが、実はドーパミンの増加にも役立つといわれているため、パーキンソン病予防には欠かせないのです。

また、すでにパーキンソン病を発症しているとしても、初期段階なら運動機能がそれほど低下していないため、運動で症状を目指せるチャンスだと捉えてみましょう。

運動といっても激しい運動をする必要はなく、マイペースで行えるウォーキングや軽いジョギングを1日30分程度行うだけでも筋肉の衰えを防ぐことができ、パーキンソン病を予防できます。

また、パーキンソン病の症状が進行してしまうと歩行が困難になり、この状態では運動が不可能のように思えますよね。
しかし、まだ諦める必要はありません。

というのは、家庭用健康器具を使用すれば、椅子に腰かけたまま運動できるからです。

こちらでは「あしふみ健幸ライフ」の健康器具をご紹介していますが、この健康器具なら、パーキンソン病の症状が進行中の方でも、身体への負担を心配せず運動を続けられます。

ウォーキングやジョギングはパーキンソン病予防に役立つ運動ですが、運動が苦手な方にはハードルが高く、また、悪天候では実践できないというデメリットがあります。

一方、この健康器具があれば悪天候の日でも室内で運動できますので、ひとつ用意しておくと便利ですよ。
「あしふみ健幸ライフ」の健康器具はご家族全員で使用できますので、子が属に運動不足の方がいるご家庭にもおすすめです。

まとめ

パーキンソン病は難病に指定されている病気で、初期段階では半身にふるえが起こる程度ですが、症状が進行するにつれて手足全体がふるえたり、筋肉がこわばったりと、あらゆる症状が出やすくなります。

そして、症状が出てしまったら治療で改善を目指さなくてはなりませんが、あらかじめ対策をしておけば、症状が出にくくなるだけでなく、症状の進行スピードも遅らせることができるのです。

中でもおすすめなのが運動で筋肉を使うということですが、それが難しいのなら、ひとまず家庭用健康器具を使って運動するというのもひとつの方法です。

こちらの記事では、「あしふみ健幸ライフ」の健康器具をご紹介しましたので、ぜひ参考にしていただき、パーキンソン病とは無縁の健康な体づくりを目指しましょう。

あしふみ健幸ライフは、座ったままで歩行運動ができる
画期的な健康器具です。
ご両親へのプレゼントにもおすすめです。

あしふみ健幸ライフの詳細はこちら

メルマガ会員募集中!
お得な情報などをお届けいたします。この機会にぜひご登録ください!

ご登録はこちら