フレイルとは虚弱状態を意味し、健常状態と要介護状態の中間地点にある状態をいいます。
フレイルのおもな原因は加齢によるものですが、急激に収入が減る、孤独になるといった状況が原因で起こることもあります。
フレイルの症状の現れ方はさまざまで、「身体的要素」「精神・心理的要素」「社会的」要素から成り、どれかひとつが引き金になって起こることがあれば、全てが重なって起こることもあります。
それでは、それぞれについて簡単にご紹介しましょう。
低栄養による身体の不調、口腔機能の低下、運動器障害など、身体的要素が影響を及ぼして症状が現れることがあります。
たとえば、一人暮らしの高齢者の場合では、食事を作るのがめんどう、買いに出かけるのもめんどう、食べるのもめんどうという状況に陥りやすいですよね?
そして、そのような生活を送っているうちに低栄養によって、やがて動けなくなるというパターンが多いといいます。
そうして動けなくなると、今度はものを噛まないことによる口腔機能の低下、歩かないことによる運動器障害が起こりやすくなるのです。
なお、フレイルは持病が災いして起こることもありますので、持病がある方は早めに完治を目指しておく必要があるでしょう。
加齢で身体機能が衰えると、歩行が困難になるなど、目で見て確認できる症状が現れやすくなります。
そしてもうひとつ、外部から確認しにくく、ジワジワと進行するのが脳の機能低下です。
脳の機能低下で顕著に現れるのが認知症で、発症すると、記憶障害、判断力低下、被害妄想などの症状が現れることがあります。
軽度の認知症では、適切な治療を受けることで進行スピードを遅らせることができますが、重度になると家族や周囲の人との関係悪化などで要介護となることも少なくありません。
フレイルで記憶障害などが起こったとしても、この時点ではまだ要介護とはならないため、早めの対策が急務となるでしょう。
また、抑うつ状態になることもありますが、この場合でも軽度であれば治療で改善を目指すことは可能です。
仕事を失って急激に収入が減った、大切な人をなくしてしまったなどで自宅に引きこもるようになると、外部社会から孤立することになり、上記でご紹介した症状が現れやすくなります。
すると、フレイルから要介護までの距離がグンと縮んでしまうリスクが高まるのです。
特に一人暮らしの高齢者ではこの状態に陥りやすいと考えられるため、なるべく外出をして脳に新しい刺激を与えることが重要となります。
フレイルの症状が現れたとしても、それが必ずしも要介護につながるということではありません。
しかし、フレイルにはフレイルサイクルがあり、何も対策を行わずにいると、どんどん悪循環にはまり込んで症状が悪化するリスクが高まるのです。たとえば、食事の摂取量が少ないなどで低栄養になったとしましょう。
すると筋肉量が低下して運動器障害が起こりやすくなったり、基礎代謝量が低下したりするといった問題が起こりやすくなります。
さらにエネルギー消費量の低下が起こり、それによってますます食欲が低下します。
このような状態を繰り返すことをフレイルサイクルと呼び、どこかのタイミングで改善を目指さない限り、この悪循環から抜け出すことが難しくなります。
そしてそれに伴い、身体機能だけでなく認知機能の低下も起こりやすくなるのです。
つまり、フレイルらしき症状が現れたタイミングで、今できる対策を行うことが重要だということですね。
フレイルはある日突然起こるものではなく、時間をかけて少しずつはっきりとした症状が現れてきます。
それでは、フレイルの前兆ともいうべき症状をご紹介していきますので、ご自身に当てはまる症状がないかセルフチェックしてみてください。
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
ダイエットしたわけでもないのに体重が減少したなら、ここ数週間~1カ月以内の食生活を振り返ってみてください。
料理を作ったり買いに行ったりするのがめんどうなどの理由で、きちんと食事を摂らなかったことはなかったでしょうか?
食事の量が極端に減ってしまえば、当然のことながら体重も減ります。
呼吸器系統をはじめとする器官や臓器の機能が衰え始めている可能性が否めないでしょう。
このような状態が続くと、やがて小走り程度の運動でも怖くなって運動量が減り、筋肉量の低下につながります。
身体的要素が原因で、フレイルの入り口に立たされている可能性が高いでしょう。
そして疲れやすくなったことを理由に身体を動かさなくなると、次は筋力低下という悪循環が待っているのです。
何をするにしてもめんどう、外出したくないなどを感じた場合、軽い抑うつ状態になっている可能性が考えられます。
しかし、フレイルの入り口であればまだ間に合いますので、このような精神状態に気が付いたら、まずは専門の医療機関で受診する方向で考えてみると良いでしょう。
フレイルらしき症状が現れたとしても、初期段階で対策を開始すれば要介護までの距離を引き延ばすことは可能です。
とはいえ、難しいことは何もありませんので、まずはできるところから始めてみましょう。
筋力が弱ってくると、少し動いただけで疲れる、動悸や息切れがするなどの問題が起こりやすくなります。
このような状態では運動することが怖いと感じるかもしれませんが、軽いストレッチやゆっくりのウォーキング程度なら、大きな恐怖心を持つことなく行えるのではないでしょうか。
このような軽い運動を1日10分程度から開始して、少しずつ時間を伸ばしてみましょう。
なお、運動は1回で長時間行うよりも毎日継続することが大切ですので、無理のないペースでじっくり取り組んでみると良いでしょう。
一度食が細くなると、いきなり食事の量を増やすことができません。
そのようなときには、何が何でも食事の量を増やそうとするのではなく、量は少なくても、なるべく多くの栄養素を摂ることを意識してみましょう。
たとえば、アーモンドなどのナッツ類は栄養価が高く、少量でも摂るのと摂らないのとでは栄養バランスに差が出ます。
また、1日3食と決めるのではなく、少量を数時間ごとに摂るというのもひとつの方法でしょう。
たとえば、朝は野菜と海藻のサラダ、夜はおにぎり、夜はキチンステーキ、間食にナッツ類やチョコレート、ヨーグルトというように分ければ、カロリーも栄養素もきちんと摂れますね。
自宅で過ごす時間が増えると、外部の人たちと接する時間が減ります。
しかし、一人きりで自宅に閉じこもっていては筋力が落ちるばかりですし、食欲もわかないでしょう。
また、余計なことを考えて憂鬱な気持ちになる機会も増えるでしょう。
そしてこのような生活を続けていると、憂鬱な気持ちが更に大きく膨らんで、うつ病を発症するリスクが高まるといわれているのです。
本当にうつ病を発症してしまうと、それこそ人と接するどころではなく、ますます自宅にこもる時間が長くなる可能性があります。
そうならないためには、近所の公園に散歩に行く、喫茶店でお茶を飲んでみるなどをしてみると良いでしょう。
最近ではソーシャルディスタンスに配慮した場所が多いため、安全に外出を楽しむことができるはずですよ。
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フレイルは、年齢を重ねれば誰にでも起こり得る症状ですが、はっきりとした症状が現れる前には何らかの前兆ともいえる症状が現れます。
つまり、そのタイミングで対策を講じれば、フレイルから要介護までの期間を引き延ばすことができるということなのです。
また、対策といっても大げさに考える必要はなく、「軽い運動を習慣にする」「なるべく多くの栄養素を摂る」「なるべく人とふれあう」という点を意識するだけで良いのです。
これなら今すぐに実践できるはずですので、将来的なフレイルや要介護を予防するためにも、できるところから始めて、要介護までの道のりを少しでも引き延ばしてみてはいかがでしょうか。
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