2020.08.19 変形性関節症

変形性膝関節症は痛い!痛みが出るメカニズムと対処方法を解説

変形性膝関節症はなぜ痛みが出る?どこの痛みが強いの?

 

変形性膝関節症は、症状が現れ始めてからすぐ膝が変形するというものではなく、症状が現れ始めてから時間を置いて、少しずつ変形するという特徴があります。

 

そしてその過程では、ジワジワと鈍い痛みが走ったり、突然激痛が走ったりすることも少なくありません。

 

それでは、変形性膝関節症の痛みの原因や、痛みが出やすい場所についてご紹介しましょう。

 

変形性膝関節症の痛みの原因は「軟骨同士の擦れ」

 

変形性膝関節の原因、それは膝関節に本来存在しているはずのクッション材が減少することで起こる、軟骨同士の擦れです。

 

膝関節には、もともとコラーゲンなどの成分が存在しており、これが軟骨とともにクッション材となって膝関節が受ける衝撃を和らげています。

 

また、コラーゲンは潤滑剤の役割も果たしているため、成分量が多ければ、軟骨同士が擦れたり痛みが出たりする可能性も低いでしょう。ところが残念なことに、コラーゲンなどの成分は、年齢とともに体内量が減ってしまいます。

 

しかし、相変わらず膝には体重がかかり続けるわけですから、その重みを受けた膝の負担はどんどん大きくなり、結果として変形性膝関節症を発症しやすくなるのです。

 

最も痛みが出やすいのは「膝関節」

 

変形性膝関節症で最も痛みが出やすいのは膝です。

そして、症状のレベルによって「膝に違和感があって少し痛い」「立ったり座ったりする動作の時だけ痛い」「歩行時に強い痛みが出る」などさまざまです。

 

また、痛みだけでなく、膝やその周囲が熱を持ったり腫れたり、膝が曲がらない、伸びないなどの症状が現れることもあります。このような状態になると、階段の昇降や正座が困難になることもあるため、日常生活に支障をきたすこともあります。

 

そしてさらに症状が悪化すると、膝関節自体を動かしにくくなって、やがて歩行困難になったり膝関節がO脚に変形したりするのです。

 

症状が悪化すると「股関節」や「骨盤」に痛みが出ることも

 

症状が悪化すると「股関節」や「骨盤」に痛みが出ることも

 

変形性膝関節を発症すると、痛みによって膝をかばうようになります。

 

すると、股関節や骨盤にまで悪影響が及び、股関節が痛い、こわばる、骨盤の歪みで姿勢が崩れるなどのトラブルに発展することもあります。

 

つまり、変形性膝関節症の疑いが少しでもあるなら、できる限り早めに対策しなければならないということですね。

 

変形性膝関節症の痛みを改善するには?

 

それでは、変形性膝関節の痛みを改善する方法について見ていきましょう。

 

ヒアルロン酸注射で対応

膝関節には、コラーゲンほかヒアルロン酸やエラスチンが存在しています。

 

ヒアルロン酸注射は、減少したヒアルロン酸を補う目的で行われるもので、注射器を使って膝関節に注入することで変形性膝関節症の痛みを緩和できます。

 

ヒアルロン酸注射には、注射1本で治療が終了し、即効性を望めるというメリットがあります。しかしその反面、ヒアルロン酸は時間とともに体内に吸収する性質を持っているため、永続的な改善は求められないというデメリットもあるのです。

 

この治療は手軽に受けられますので、今すぐに変形性膝関節症の痛みを和らげたいという方は、治療を検討してみると良いでしょう。

 

なお、この治療は整形外科や形成外科、美容外科、美容皮膚科などで受けられますが、美容外科や美容皮膚科の場合では自費診療となることがあるため注意が必要です。

 

ヒアルロン酸注射をお考えなら、この点について頭に入れておいてくださいね。もしも心配なら、整形外科や形成外科に相談することをおすすめします。

 

軟骨生成成分をサプリメントから摂取

 

サプリメントについては否定的な専門家もいます。

 

しかし、実際にグルコサミンやコンドロイチンなどの軟骨生成成分を配合したサプリメントを飲んだ方の中には、痛みの改善を実感できたという方が多数存在しています。

 

ということは、ひとまずこのようなサプリメントを飲んで様子を見るという選択肢もアリということですね。

 

ダイエットで肥満解消

 

ダイエットで肥満解消

 

変形性膝関節症のおもな原因は加齢ですが、50歳以下の方でも肥満で膝関節に大きな負担がかかっている場合では、変形性膝関節症を発症する可能性があります。

 

それだけでなく、肥満を解消せずにいると、今度は糖尿病など別の病気を発症するリスクが高まります。

 

これを防ぐためには、まずは間食や糖分の含有量が多い飲み物をやめて、ご飯やパスタなどの主食の摂取量を減らしてみましょう。

 

どうしても主食の量を減らせない方は、インターネットショッピングサイトなどで取り扱いがある「コンニャクラーメン」などで代用することをおすすめします。また、意識して野菜の摂取量を増やす、キノコやコンニャクを使ったメニューを増やすなどを行うだけでも、主食の量を減らすことができますよ。

 

肥満かどうか微妙…という方は、ひとまず以下の計算式でBMI指数を求めてみてください。

 

体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)=BMI指数

このようになります。

 

この計算式でBMI指数が25未満なら普通体重、それ以上の数値となった場合では要注意です。

 

適度な運動で筋肉と骨に軽いストレスを与える

 

変形性膝関節症の改善には、適度に運動で筋肉と骨に軽いストレスを与えることも大切です。

 

膝が痛い時の運動は少々辛いかもしれませんが、座った状態で行えるストレッチなら痛みが出ていても、比較的不安なく実践できるのではないでしょうか。

 

ただし、すでに膝関節が変形してしまっている場合では、ひとまず専門家に相談した上で、安全にストレッチを行いましょう。

 

膝関節が変形していないなら、初めはストレッチから慣らして、以前よりも膝の動きがスムーズになったと感じた時点で、ウォーキングにチャレンジする方法がおすすめです。

 

痛みが広がったらマッサージで対応

 

痛みが広がったらマッサージで対応

 

運動が不安なレベルの痛みが出ているときには無理に運動するのではなく、まずは膝関節周辺をマッサージしてみましょう。

 

そして、膝関節周辺の筋肉がほぐれてきたと感じたら、足全体をマッサージします。

 

マッサージだけで変形性膝関節症の改善を目指すことはできませんが、痛みの緩和には役立つはずですよ。

 

変形性膝関節症の放置は危険。今すぐに対応を!

 

「膝関節が痛い」「膝関節に違和感がある」「膝関節を動かしにくい」などを感じたら、ひとまず変形性膝関節症を疑いましょう。

 

そしてそのまま放置せず、できるだけ早めに専門家に相談してください。

 

それは、おかしいと感じたタイミングで適切な対策をしておかないと、思いのほか短期間で膝関節の変形が始まるリスクが高まるからです。

 

専門家の診断を受ければ、その痛みが変形性膝関節症かどうかすぐにわかりますので、まずは怖がらずに専門家による診断を受けましょう。

 

まとめ

 

変形性膝関節症は、発症していたとしても初期段階では膝関節が変形する心配はほぼありません。

 

しかし、そこで油断して放置すると、短期間で強い痛みが出て、膝関節の変形が始まるリスクが高まります。そうならないためには、おかしいと感じた時点で専門家に相談し、早めの対策をしておくことが何よりも大切です。

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